貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

効率の良い都市は災害が起きると弱いってホント?

多くの人は東京に住みたがります。田舎の方が良いという方も一定数いますが、やはり東京は魅力的な場所で、なによりも東京には仕事があるため地方からたくさんの人がやって来ます。

 

それを表わす数字があります。1963年に東京都の人口は1,000万人を越え、1968年に1,100万人を越えました。2001年に1,200万人を超え、2010年に1,300万人を越えました。現在は1,400万人を超えています。人口は減っているのに、東京都の人口は増え続けているのです。

 

東京は何でも揃う場所です。そしてインフラも整っています。東京を中心に道路や鉄道は各地に延びていて、各地から働く人々を運んできます。通信網も張り巡らされておりネット環境もばっちりです。何をするにも便利で効率の良い都市と言えるでしょう。しかしそこに危険が潜んでいます。

 

大きな災害が起きると、つまり上記に挙げたものの一つでもダメになるとすべてが止まる社会になってしまうのです。東日本大震災が起きた時も街には帰宅難民であふれました。道路と鉄道が使えなくなっただけでパニックに陥ったのです。当然物流も大変な事になります。東京は隣県から食料、工業用水、電気、石油類を持ってきていますので物流がダメになると東京自体が機能しなくなるのです。

 

加えて東京には高層ビルやタワーマンションが林立していますが、エレベーターや上下水道が止まれば無用な長物となります。高層階に住んでいる人はエレベーターが止まると地獄を経験します。そして下町周辺は地盤が軟弱で浸水危険度が高い地域ですので、荒川の堤防が決壊すると大変な被害をもたらします。

 

このように、東京は住むのに便利で効率の良い都市ではありますが、災害が起きると都市機能がストップしてしまうのです。人が多いのもリスクを増やしてしまいますね。だからといって東京を離れて田舎に行こうという人は少ないでしょう。災害が起きていなければ何でも揃い、刺激もあり、住みやすいところだからです。

 

なので、日頃から防災意識を持って家族で話し合いましょう。そして地域のつながりも持つことは災害を生き延びるうえで大切な事です。災害は起きては欲しくありませんが、いつかは必ず起きますので対策しておきたいと思います。

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