アジアの大国と聞くと日本を除けば中国でしょう。中国のGDPは世界第2位で経済的にも力があります。インドも若い人の人口が多いので、これから伸びていく国に挙げられています。あまり知られていませんが、インドネシアも経済発展が著しい国です。この国は何かと日本との共通点も見受けられます。今回はインドネシアと日本の類似点について考えていきたいと思います。
インドネシアとは、ギリシャ語で「インドの島々」という意味があります。もとは、オランダ領東インドとあるようにオランダの植民地でしたが、独立後はインドネシアという名前を採用しました。首都のジャカルタやバリ島は有名ですね。
日本と似ている点として、インドネシアは島国です。島の数はなんと1万3466島もあり、面積は日本の約5倍も有しています。島国としては世界最大の面積を誇っているのです。また、ユーラシアプレートやオーストラリアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートが入り混じっていることから、火山による噴火や地震も多く、地球上で最も不安定な地域となっています。
インドネシアは日本と並んで災害が多い国です。日本でも歴史上たびたび火山が噴火することがあり、富士山や浅間山の噴火によって、多大な影響を及ぼしてきましたが、インドネシアも同様です。1883年に起きたインドネシアのクラカタウ山は島の大部分を吹き飛ばすほどの大爆発を起こしました。ただ爆発しただけでなく、それによる大津波を生じさせ、火山灰が地球全体を覆ったため、太陽光線が20%も遮られたと言われています。
また時代は遡って1815年に起きたタンボラ火山の噴火でもw、火山灰の影響で翌年は「夏のない年」となっています。噴火によって太陽光が遮られたことで作物が育たず、食糧不足や病気によって何十万という人が亡くなっています。
地震はどうでしょうか。記憶に新しいものとして2004年にスマトラ島北西沖を震源とするM9.1の大地震が起きました。地震の揺れもさることながら、地震が引き起こした津波によって22万人もの死者・行方不明者を出しています。インドやスリランカなどでも津波による死者を出していますから、被害が広範囲にわたった災害と言えます。
インドネシアと日本の類似点は、とりわけ「島国」、「火山」、「地震」が挙げられます。馴染みがあまり無い国かもしれませんが、私たちと同様の災害と戦ってきた歴史を考えると、少し親近感が湧くかもしれません。