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愛に満ちた戦場:古代ギリシャの驚くべき戦略

2017年、アメリカのトランプ政権が「トランスジェンダーを公言している者の軍入隊を認めない」という決定を下し、社会に大きな波紋が広がりました。LGBTに対する理解が進む現代においても、軍隊は時折、進んだ考えに歩み寄ることができないことがあります。しかし、歴史の中には驚くべき出来事が隠されているものです。

 

古代ギリシャのデーバイという都市国家では、スパルタとの覇権争いの中で一風変わった戦略が展開されました。紀元前371年、両軍が激突するレウクトラの戦いにおいて、スパルタと対峙するテーバイは「神聖隊」と呼ばれる特殊部隊を編成してきたのです。

 

 

この神聖隊の特異な入隊条件は、なんと「同性愛者のカップル」でした。150組300人で構成され、戦場ではカップル同士がペアを組んで勇敢に戦いました。戦場において惨めな姿は見せられないと勇猛果敢に戦い、愛する者を守るためなら死をも恐れぬ勇者となりました。もし一緒に戦ったパートナーを失った場合、復讐の鬼と化して敵陣に猛突撃する様子はまさに壮絶でした。

 

レウクトラの戦いでは数に勝るスパルタ率いるペロポネソス同盟が有利でした。加えて、スパルタ教育の語源でもあるスパルタは強力な部隊を有しており、ギリシャ世界では常識となっていたくらいでした。

 

では、結果はどうなったかというと、神聖隊の突撃によって、スパルタ軍の重装歩兵による部隊は粉砕され、スパルタ王も戦死しています。なんとテーバイは勝利を手にしてしまったのです。最強と謳われたスパルタ軍ですら、愛の力には敵わなかったのです。この一戦をきっかけに、同様の部隊がギリシャ各地に広まっていったと伝えられています。

 

歴史には様々な奇妙な出来事が隠れていますが、愛が戦場で勝利に繋がるとは、まさに驚きの一ページですね。時代が変わっても、愛と勇気が結ぶ絆は、どの時代においても不滅のものなのかもしれませんね。

 

ちなみにアメリカでは、2021年にバイデン大統領がトランプ政権の方針を転換して、入隊を認める大統領令に署名しています。この場合は愛の力を頼りにして入隊を認めたというよりかは、時代の流れもあって認めたということです。

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