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なんで「大西洋」って言うの?

ポルトガルのリスボンから見た大西洋

先回の太平洋に続き、「大西洋」についても考えてみましょう。大西洋も、世界の海の中でよく知られている名前ですが、その名前の由来についてはどうでしょうか?今回は、大西洋という名前の意味やその背景について探ってみましょう。

 

「大西洋」という名前は、古代のギリシャ神話に由来しています。ギリシャ神話では、アトラスという巨人が天を支える役割を果たしていたとされています。このアトラスの名前に由来して、ギリシャ語で「アトランティス」という言葉が生まれました。「アトランティス」は、アトラスに関係する場所や人々を指す言葉です。

 

この「アトランティス」が時を経て「アトランティカ」や「アトランティック」という形になり、最終的に大西洋を意味する「Atlantic Ocean」という名前が定着しました。「Atlantic」という言葉は、「アトラスの海」という意味を持ち、大西洋はアトラスにちなんで名付けられたわけです。

 

日本語で「大西洋」と呼ばれるようになったのは、中国の古典的な文献に由来します。大西洋は世界で2番目に大きな海洋であり、東西に広がる広大な海であることから、「大きな西の海」という意味で「大西洋」と呼ばれるようになりました。この名前は、日本語でも定着し、現在に至っています。

 

大西洋には、古代から多くの歴史的な出来事が関わっています。例えば、ヨーロッパとアメリカ大陸を結ぶ航路として、数多くの探検家たちが大西洋を横断しました。クリストファー・コロンブスが1492年に行った大西洋横断の航海が、その代表例です。この航海により、ヨーロッパとアメリカ大陸との接触が始まり、新たな時代の幕開けとなりました。

 

また、大西洋は気象の面でも非常に重要な海域です。例えば、北大西洋で発生する暖かい海流「メキシコ湾流」は、ヨーロッパの気候に大きな影響を与えています。さらに、大西洋ではハリケーンが頻繁に発生し、アメリカ東海岸やカリブ海諸国に影響を与えます。

 

大西洋は、広さでは太平洋に次ぐ大きさですが、その地理的な位置や歴史的な背景から、多くの国々にとって重要な存在です。そして、その名前に込められた古代神話のエッセンスも、私たちに歴史や文化の深さを感じさせてくれます。

 

このように、大西洋という名前には、神話的な背景や歴史的なつながりが込められており、その広大な海は今も多くの人々にとって重要な役割を果たし続けています。

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