ちょっとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

出前っていつから始まったの?

皆さんは出前を頼んだことはありますか。昔はラーメンや蕎麦を自転車に乗って届けてくれる出前がありましたが、今はUber Eatsや出前館などを使って、フードデリバリーをしてくれる店が増えましたね。では、この出前はいつ始まったのでしょうか。

 

実は、出前のルーツは日本の江戸時代にさかのぼります。当時、町人たちはお店に行かなくても料理を楽しめるように、いわゆる「御用聞き」と呼ばれるシステムがありました。これは、お店の人が注文を聞きにきてくれて、料理を届けるという仕組みでした。

 

明治時代に来日した外国人が「東京では商人がさまざまなものを届けてくれるので、買い物に行かなくてもいいんだよ」と手紙を書いていることから、当時の日本、とりわけ東京では出前が当たり前のものとなっていたのでしょう。

 

その後、時代が進むにつれて、出前の形は少しずつ変わっていきました。特に第二次世界大戦後、出前は一時的にあまり利用されなくなりましたが、ある企業の台頭がこの流れを変えることになります。それが「ドミノ・ピザ」です。

 

1985年に日本に初上陸したドミノ・ピザは、電話一本でピザを注文できる画期的なサービスを提供しました。そして、30分以内にピザが届くというスピード感が、再び出前文化を活気づけました。このサービスは大成功し、出前の新しい時代を切り開くきっかけとなりました。当時、本格的なピザが家で食べられるとあって大人気となりました。

 

今日では、出前はスマートフォンを使って簡単に注文できるようになり、ピザだけでなく寿司やラーメン、さらにはデザートまでもが家に届きます。手軽で、外出する時間の節約にもなることから出前(デリバリー)は世界中に広がっていきました。そして、昔から続く日本独自の出前文化が、時代と共に進化しているのです。

 

道路や交通網が発展しることで料理を迅速に届けることが可能となりました。また、専用のバッグや車両を使って、料理を温かいまま、もしくは冷たいまま届けることができます。加えて、スマートフォンやインターネットの普及によって、注文が簡単になり、配達状況をリアルタイムで確認できるようになりました。本当に便利な世の中になりましたね。出前は人々の忙しいライフスタイルに欠かせないものとなっていったのですね。

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