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なぜ北半球と南半球では季節が逆?地球の秘密をわかりやすく解説!

「日本が夏のとき、オーストラリアはなぜ冬なの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?

実はこれ、**地球の「傾き」と「公転」**が大きく関係しています。
今回は、北半球と南半球で季節が逆になる理由を、図やデータを交えながらわかりやすく解説します。
この記事を読み終えるころには、あなたも地球の動きにワクワクしているかもしれません。


地球はまっすぐ立っていない?

まず押さえておきたいのは、地球の自転軸(じてんじく)は23.4度傾いているという事実です。

地球は一年かけて太陽のまわりをぐるりと一周します(これを「公転」と言います)。
でも、この公転のあいだずっと地球の軸はピンと立っているわけではありません。
斜めに傾いたまま太陽の周囲をまわっているのです。

この傾きがなければ、地球上のすべての場所で季節は同じになります。
でも現実には、この傾きのおかげで季節ができ、しかも南北で真逆になるのです。


夏と冬、どこが違うの?

たとえば、6月下旬から7月中旬にかけての日本。
この時期、北半球では太陽の光がたっぷり届くため、昼が長くなり気温も上がって夏になります。

しかし同じころ、南半球では地球の傾きの影響で太陽の光が斜めにしか届かず、
昼は短く気温も低くなるので冬になります。

太陽光の入射角の違い

たとえば東京都の6月の太陽高度(正午)は約78度。
しかし、シドニー(オーストラリア)では約33度と低めです。
この差が、日照時間や気温の違いとなって現れます。

都市 6月の正午の太陽の高さ(太陽高度)
東京 約78度
シドニー 約33度

この太陽光の「角度」が、気温を大きく左右しているのです。


地球の公転と季節の仕組み

地球はおよそ365日かけて太陽のまわりを一周します。
このとき地球の傾きは変わらず、つねに同じ方向(北極星のほう)を向いています。

そのため、

  • 6月〜8月:北半球が太陽の方向に傾く → 北半球は夏・南半球は冬

  • 12月〜2月:南半球が太陽の方向に傾く → 南半球は夏・北半球は冬

という具合に、季節が南北で逆転するのです。

一年を通した太陽との関係(ざっくり図解)

 
6月:北半球が太陽に向く → 日本は夏 12月:南半球が太陽に向く → オーストラリアは夏

よくある誤解:地球が太陽に近いから夏?

実はこれ、完全な誤解です。
「太陽に近づくから暑くなって、遠ざかるから寒いんでしょ?」と思われがちですが、地球と太陽の距離は季節に関係ありません。

地球と太陽の距離の変化(データ)

時期 地球と太陽の距離(約)
1月(北半球は冬) 約1億4700万km(最も近い)
7月(北半球は夏) 約1億5200万km(最も遠い)

つまり、**地球が太陽に一番近いのは、なんと「1月」**なのです。
北半球が一番寒い時期ですね。
これが、「季節は太陽との距離では決まらない」確かな証拠です。


地球の傾きがなかったらどうなる?

もし地球がまっすぐ立っていたら、どうなると思いますか?
答えは…季節がほとんどなくなるのです。

赤道付近は一年中暑く、極地はずっと寒いまま。
今のような「春夏秋冬」の変化は、ほとんど見られなくなります。

季節があるからこそ、

  • 桜の花見

  • 夏の海

  • 紅葉の山

  • 冬の雪景色

こんな風景を楽しめているのです。
すべては、地球が少し傾いているという奇跡のおかげです。


地球の動きを感じてみよう

こうして見ると、私たちが毎年感じる「季節の変化」は、宇宙規模の動きの結果であることが分かります。
夜空を見上げるとき、「今、自分は太陽のまわりを旅しているんだ」と想像してみてください。

世界の裏側では、今まさに違う季節を生きている人がいる。
同じ地球に住んでいても、立っている場所によって感じ方はまったく違うのです。


まとめ:北半球と南半球で季節が逆になる理由

  • 地球の軸は23.4度傾いている

  • この傾きのまま太陽のまわりを一年かけて回っている(公転)

  • その結果、ある時期は北半球が太陽に向き、別の時期は南半球が向く

  • 太陽光の角度と日照時間が変わることで、季節が逆になる

  • 地球と太陽の距離は季節にはほとんど関係ない


今すぐ話したくなる豆知識

🌍 地球の傾きがほんの少し変わるだけで、世界の気候は大きく変わってしまいます。
⛄ たとえば地軸が30度に傾いたら、今のような四季ではなく極端な暑さ・寒さの地球になってしまうかも。


「地球が傾いてるから季節がある」
たったこれだけの事実が、私たちの暮らしにこれほど大きな影響を与えているなんて、ちょっと感動しませんか?

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