貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

日付変更線からみて最初に太陽が昇る国はどこ?

日本は世界の中でも太陽が早く昇る国です。しかし一番最初に昇る国ではありません。なぜなら日付変更線に近い国は他にもあるからです。ちなみに日付変更線とは、地球上で日付が変わる境界線のことです。この線の西側では、東側よりも1日早く新しい日が始まります。例えば、日付変更線の西側で1月1日の朝を迎えたとき、東側ではまだ12月31日の夜です。

 

では、国として最初に太陽が昇るのはどこでしょうか?答えは、オセアニアにあるキリバス共和国です。キリバス共和国ってどこやねん、と思われた方もいるでしょう。キリバス共和国は、太平洋に浮かぶ33の島々からなる島国です。

 

もともとこの国は、日付変更線をまたいでいました。つまり、国内で同じ時間でも、東側と西側では日付が違うということです。しかしそれでは行政上の不便が生じたため、日付変更線の位置を東に変えることで、不便を解消したのです。

写真はWikipediaから参照 キリバス共和国周辺の日付変更線

キリバス共和国の中でも、最も東に位置する島はカロリン島(ミレニアム島とも呼ばれる)です。この島は、世界で最も早く新しい日を迎える場所として知られています。なので、カロリン島の人々は、他の国よりも早く新年を祝うことができます。

 

カロリン島に住む人々は、自分たちの特別な立場を誇りに思っています。彼らは、「世界で最初に太陽を見る人々」という意味の「テ・ウア・マウリ・オラ」という言葉で自分たちを表現しています。彼らは、「世界の明日」という意味の「テ・バウニキラ」という言葉でカロリン島を呼んでいます。

 

地図を見ると分かりますが、キリバス周辺の日付変更線はボコボコしていますし、東側に出っ張っています。そのため、キリバス周辺を船でうろうろしていたら、日付変更線を何回か行き来することもできそうですね。あまり意味ないですが。

 

最初に太陽が昇る国キリバスですが、もしかしたら数十年後には無くなってしまうかもしれません。というのも、キリバスのほとんどは海抜が低いので、温暖化の影響で海面が上がってしまうと水没してしまうからです。国が無くなるという危機に面しています。そこに救いの手を差し伸べたのが同じ島国であるフィジーです。もし国が水没してしまったらキリバスの全国民を受け入れますよ、と言ってくれているのです。

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