何もなければ今年消費税が10パーセントになる予定です。10パーセントになったら商品の購入を控えようとするので景気が悪くなる、などと言われています。増税を延期した方がいいのでは?という声も聞こえてきます。
多分ほとんどの方は増税に反対しているでしょう。さらに、「そもそも税金なんか無ければいいのに」と考えてしまうことがあります。じゃあもし税金を払わなくてよくなったら私たちの生活はどんなものになるのでしょうか。
まず税金が無くなれば消費税も当然無くなりますので、今より商品を安く買えます。また車を所有しているならガソリン税や重量税なども徴収されませんので安く持つことができます。酒税やたばこ税なども無くなります。物を買うときには良いですね。
しかしデメリットの方が多いのではないでしょうか。公務員はすべていなくなりますので、役所での手続きなどは出来なくなりパスポートの発行などもできないので海外に行けなくなります。そもそも港や空港も機能が停止しているので渡航は難しいですね。また身分を証明する公的書類なども発行されません。
教育はどうでしょうか?国公立の学校には先生(公務員)はいませんし、机や椅子などの備品もありません。学校としては私立がありますが、学費が高いので裕福な家庭しか学校に通わせられなくなります。もちろん義務教育は無いです。子供たちの学力が極端に低下することでしょう。
警察や消防なども無くなります。かなりのお金を出さないとパトカーや消防車は来てくれません。交番なども無くなりますので治安は悪化します。みんな不安を抱えながら一日を過ごさなくてはならなくなります。
ゴミも収集に来ませんので、町中がゴミの山になります。悪臭が漂い、衛生面で悲惨なことになります。ハエなどの虫が大量発生し感染病が流行ります。ゴミを自分たちで燃やそうとするので大気汚染も深刻になるでしょう。
道も整備されないのでボコボコになり、やがては通行できなくなるでしょう。交通インフラが機能しなくなりますので、移動が困難になります。水道管も整備されず朽ちてゆき、水道水が蛇口から出なくなるので井戸水が頼りです。
医療費も高くなりますので、軽い気持ちで病院に行ったら何万も請求されてしまいます。それゆえ病院に行けずに亡くなってしまう方が多くなります。ということは平均寿命が短くなりますね。
このように今まで当たり前に使用していたサービスが、何もかも自分たちで負担しなければならないことが分かります。裕福な家庭でなければ生活してゆくこと自体困難になってしまいます。税金を払うのはたしかに嫌ではありますが、絶対にこの制度は維持してゆかねばならないと感じるのですがいかがでしょうか。