貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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二世帯住宅のデメリットは?

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年末年始になると実家に帰省する方も多いと思います。久しぶりに元気な親の顔を見れるのは良いことですが、それと同時に親が歳をとっていく様も見ることになります。こればかりは仕方ありません。実家の家が階段のある一戸建だと、親の将来(足腰の弱った時)のことを心配してしまうこともあるでしょう。認知症や病気のことも考えてしまいます。

 

親の介護の事を考えると同居を考えるようになるかもしれません。親と相談して二世帯住宅にしたとしましょう。同じ家なら介護もしやすいですし、子供の面倒もみてくれるかもしれません。上手にお願いすれば家を建てる時の費用も工面してくれるかもしれません。これだけ見るとメリットばかりです。しかし本当にそうでしょうか?

 

昔は、親と子が一つの家で同居することが当たり前でしたが、現在の二世帯住宅の主流は、1階を親世帯が使い、2階を子供世帯が使う分離タイプの戸建で、一つの家に玄関が2つあるタイプです。当然お風呂やトイレやキッチンも1階と2階の両方にあります。これならば一つの家だとしてもお互いのプライバシーが保てます。親と同じ空間にいるわけではないのでストレスも軽減されるでしょう。

 

しかし問題はここからで、親が亡くなったら1階部分を持て余してしまいます。孫が成長して1階部分を使ってくれるならいいですが、社会に出てしまうと家を出るのが大半でしょう。

 

では家を売ろう!または貸そう!と思ったとしても、二世帯住宅の中古物件を探している人がどれほどいるでしょうか。お風呂やトイレやキッチンが2つあるわけですから、家を2つ借りるようなものです。

 

このように考えると、家を建てた時は自分たちのニーズに合っていたので良かったかもしれませんが、ニーズに沿わなくなっていざ売ろうと思ってもすんなり売れないのが現状です。投資目的だったり、売却してまとまったお金を手に入れるのは難しいのかもしれません。

 

また、二世帯住宅だと孫は保育園に入りづらくなりますし、年配の親の介護認定も低くなる可能性があります。マンパワーがあるとみなされるからです。この当たりも難しい問題ですよね。

 

多くの問題が後々になって出てくる二世帯住宅。しかし、どうしても親と同居したいのであれば、同じマンションの内で二部屋購入する方が良いでしょう。親が亡くなったら一部屋だけ売ればいいからです。戸建に比べて売却は容易になります。皆さんが親との同居を考える際には、メリットだけではなくデメリットがあることも考えた方が良いでしょう。

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