貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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飲食業の今後の見通しは危ないか!? どうなっていくの?

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都市部に行けば飲食店はどこにでもあります。しかし気付かないうちに倒産している事ってありませんか?ここ数年飲食店の倒産が多くなっています。先日、帝国データバンクが、2000年~2019年11月の飲食店事業者の倒産動向について集計・分析した結果を公表しました。それによると倒産件数は過去最多になる見込みだと書かれています。

 

2019年の飲食店事業者の倒産は11月時点で668件でした。この時点で前年の653件を上回っています。過去の集計においての最多倒産数は2017年の707件ですが、このままのペースで推移した場合、通年の倒産件数は728件前後となる予測が出ています。過去最多の倒産件数になります。

 

もともと飲食店は倒産する率が高く、起業してから1年で19%が廃業するというデータがあります。飲食業は販売価格に対して原価の割合が大きいので利益を出すのが難しい業種となっています。しかしなぜ、ここ数年で飲食業の倒産が多くなっているのでしょうか?

 

軽減税率
消費税が10%になりましたが、家で食べる食料品は8%に据え置かれています。テイクアウトも8%です。となると外食を控えて、買って家で食べようという心理が働いてきます。

 

経営者が高齢になっている
経営者は団塊の世代が多いですが、70歳近くなのに後継者がいないという店もあるでしょう。それゆえ繁盛していたとしても体力が続かない、病気になってしまったなどの理由で店を閉めざるを得ない状況が多いようです。これは小さな店に当てはまりますね。

 

人手が不足している
夜遅くまで営業したい、休みの日も営業したいと思っていても、人手が不足していては店を開けることが出来ません。若い人の絶対数は減り続けていますので、リタイヤした人の人数分を若い人で埋めるのは難しいでしょう。それゆえ閉店してしまうのです。

 

これだけ考えても逆風ですが、さらに追い打ちをかけるように最近「忘年会スルー」という言葉を耳にするようになりました。忘年会に誘われても行かない方が増えているということです。ワイドショーなどでも話題になっていました。

 

忘年会に行きたくない理由としては「行くのが面倒」「残業代が出ないのになんで行かなければいけないんだ」「パワハラやセクハラで訴えられるのが怖い」などなど。若い人だけでなく、40代50代の人も忘年会に行きたくないという傾向が強かったようです。意外ですよね。

 

居酒屋などは12月が一番稼げる時期です。ですから忘年会スルーなどで客足が遠のくようであれば経営の危機ともなります。飲食業界は今後も厳しい状況が続くと予想されますね。これも時代の流れなんでしょう。

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