皆さんはにおいに敏感ですか?日本人は外国人に比べてにおいに敏感と言われています。職場などでのスメハラ(スメルハラスメント)が問題になることもありますよね。
海外に行かれた方なら分かると思いますが、外国人とのすれ違う時に香る強烈な香水のにおい、街なかに漂うスパイシーなにおいなど、今まで日本では嗅いだことのないようなにおいに遭遇します。石鹸の香りのような柔らかなにおいというよりかはパンチの利いたにおいに出くわします。日本では嗅いだことのないにおいかもしれません。
それもそのはずで、日本人は香りに敏感だけでなく無臭を好む人種でもあるからです。香水のにおいがダメという人も多いですよね。ではなぜ無臭を好むのでしょうか?
日本人は昔からお湯につかるという習慣があります。これは世界的にも珍しいものです。江戸時代から湯につかる習慣がありました。庶民の家庭に風呂があったのではなく、共同浴場に行ってお湯につかっていたのです。江戸時代からですので何百年の歴史があります。日本は暑く湿度が高いので、夏場は一日に複数シャワーを浴びたり風呂に入ったりします。汚れやにおいをリセットしたくなるのでしょう。結果的に体臭が薄い人が多くなり、無臭を好むようになっていきました。
皆さんはどのタイミングで香水を付けますか?おそらく体臭が無い時に付けるのではないでしょうか?大汗かいた後に付けるとカオスなにおいになります。しかし外国では考え方が違い、自分の体臭と香水のにおいが合わさって、それが自分の魅力または個性と受け止めます。乾燥した地域や寒い地域なら汗もあまりかかないので体臭と香水が混ざってもカオスにはならないのかもしれませんが。
日本と外国の違いとして、日本ではにおいを除く商品が多く売られています。“無香“と言われるものです。私が海外に住んでいた時には無香の商品は見なかったと思います。何かしらのにおい付きのシャンプー、石鹸、洗剤などしかありませんでした。無臭を好む日本ですので、少しでもにおうと“くさい”というレッテルを貼られてしまうのです。
体臭は食べ物や遺伝、ストレスや気候などで変わっていきます。日本は蒸し暑く汗をかきやすい環境ですので、ある程度のケアを行いたいですね。ちなみに体臭をケアしていても口臭はケアしていない方もいるでしょう。口の中は身体とは別物ですので、“スメハラ”と言われないためにも口臭ケアも行うことをお勧めします。