貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

なぜ外国人は湯船に浸からないの?

外国人は湯船に浸かる習慣が無いとよく聞きます。湯船に浸かる人もいるでしょうが、日本人のようにお風呂に入る習慣が確立された国はないかもしれません。では、なぜ日本ではお風呂に入るのに、外国人は入らないのでしょうか。今回は、日本と海外の風呂に対する考え方やお湯の作り方、入浴スタイルの違いについて探求し、その文化的背景を解説します。

 

① 日本と海外の水に対する考え方:

浴槽の大きさによっても違いますが、風呂に使う水は200~300ℓ必要になります。かなりの量ですよね。日本は水資源が豊富な国であり、水を使う際に特に制約を感じることはありません。一方で、乾燥した気候を持つ海外では水は貴重なものとして扱われます。例えば、お風呂にお湯を張ることや長時間のシャワーは節水の観点から制限されることがあります。水はかなり貴重なもので、蛇口をひねれば24時間水が出るというわけではなく、時間が制限される国も多くあります。それくらい水は貴重なものなのです。

 

② お湯を作る仕組み:

日本では、お湯を瞬時に供給するガス式や電気式の給湯システムが一般的です。ガス式はパイプを直接熱することでお湯を供給します。なのでお湯が出る蛇口をひねればお湯が無制限に出てきます。海外で一般的なのは電気式で、貯水タンクの水を電気ヒーターで熱してお湯を提供します。このシステムは、お湯を使う際には貯湯槽からお湯を引く必要があるため、貯湯槽のお湯がなくなると再度お湯を沸かすまで使用できない制約があります。

 

③ 入浴スタイルの違い:

日本の入浴文化では、体を清潔にするだけでなく、お湯に浸かることがリラックス効果をもたらすとされています。そのため、湯船にお湯を張ることが一般的であり、お風呂を楽しむ文化が根付いています。一方、欧米の文化ではシャワーを浴びることが主流であり、体臭を除去することが目的とされます。そのため、外国人にとってお風呂(シャワー)は体を清潔にするための手段として捉えられ、湯船にゆっくり浸かることは一般的ではないのです。

 

水と入浴に対する考え方や習慣は、国や文化によって大きく異なります。日本では水資源が豊かでお湯に浸かることがリラックス効果をもたらす一方、海外では節水や体を清潔にすることが主な目的とされます。お湯の作り方や入浴スタイルも文化的背景によって異なります。なので、海外に行ったらシャワーは10分のみとか制限があるのです。そう考えると、日本は恵まれた環境にあったのですね。感謝してお風呂に入りたいと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
にほんブログ村