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「卒寿」「白寿」「米寿」など…結局何歳のこと言ってるの?

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年齢の節目で祝うものとして長寿祝いがあります。日本においても高齢化が進んでいるのでそういった祝いを行う人が必然的に多くなりますね。厚生労働省の調査によると2019年における日本の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳です。女性に至っては90少し手前が平均ですからすごいとしか言いようがありません。

 

日本における一番古いデータとして明治時代の1891-1898年の寿命は男性42.80歳・女性44.30歳です。50歳も生きられていないんですね。1921-1925年はもっと低く男性42.06歳・女性43.20歳です。スペイン風邪や関東大震災の影響が寿命を縮めてしまいました。戦後の1947年では男性50.06歳・女性53.96歳で50歳越えをします。その後は右肩上がりで現在に至ります。

 

60歳になると還暦ですが、何十年か前まではこの年齢まで生きるのはとても難しかったんですね。60歳以上を超えるとどんな長寿祝いが待っているのか見てみましょう。

 

還暦(かんれき) 60歳

生まれた年の干支に還ることから、「還暦」と呼ばれるようになったそうです。干支とは十干と十二支を組み合わせた60を周期としていて、60年経つと最初に戻るため還暦といいます。赤いちゃんちゃんこを着る風習があります。赤いちゃんちゃんこを着ていると高齢者というイメージですが、2021年に還暦を迎える有名人として柳葉敏郎さん、中井貴一さん、石橋貴明さん、浅野温子さん、斉藤慶子さんなどがおり、60歳はまだまだ若いですね。

 

古稀(こき) 70歳

中国の唐時代の詩人、杜甫の詩の一節である「人生七十古来稀なり」に由来しています。70歳もまだまだ元気です。

 

喜寿(きじゅ) 77歳

「喜」という字の草書体が七を3つ重ねた形になることから、七十七と読めることに由来しています。この年位になるとイメージですが高齢者感が出てきますね。

 

傘寿(さんじゅ) 80歳

「傘」の略字が八と十を重ねた形になることから、八十と読めることに由来しています。80歳はりっぱな高齢者です。

 

米寿(べいじゅ) 88歳

「米」の字をくずすと八十八と読めることに由来しています。

 

卒寿(そつじゅ) 90歳

「卒」の略字である「卆」が九十と読めることに由来しています。

 

白寿(はくじゅ) 99歳

百から一を引くと「白」となることに由来しています。

 

紀寿(きじゅ)または百寿(ひゃくじゅ) 100歳

100年が一世紀ということから紀寿、また100歳であることから百寿と呼ばれています。

 

茶寿(ちゃじゅ) 108歳

「茶」の字を分解すると「十、十、八十八」になり、足すと108になることに由来しています。

 

皇寿(こうじゅ) 111歳

「皇」の字を分解すると「白 (=99)、一、十、一」になり、足すと111になることに由来しています。

 

いろいろとありましたね。ちなみに120歳になると干支を二周しましたので大還暦となります。還暦と古稀以外は漢字の中から数字を見いだすというものでした。

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