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なんでアフリカの人たちは寿命が短いの?

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日本では少子高齢化が急速に進んでいます。2020年において日本の年齢中央値は48.4歳で、日本は世界で最も高齢化が進んだ国です【年齢中央値とは年齢を高い(低い)順に並べたとき、順番として真ん中に位置する人の年齢の値のことです】。今後ますます少子高齢化が進み、日本政府によると2060年までに労働年齢の人1人に対して高齢者が約1人存在することになると予測しています。そうなると年齢中央値はますます上がっていくに違いありません。

 

ちなみに年齢中央値の2位がイタリアで47.3歳になります。3位がポルトガル、4位がドイツ、5位がギリシャの順になっています。アジアにおいては8位に香港がランクインしており44.8歳、14位に韓国がランクインしており43.7歳となっています。上位のほとんどの国が先進国です。

 

さて、下位に目を移すとワースト1位は189位のニジェールの15.1歳、188位のマリの16.4歳、187位のチャドの16.6歳になります。これらはアフリカの国で特にサハラ地域の国々です。といってもほとんどのアフリカの国が下位を占めています。中央値は15歳というのも驚きではないでしょうか。

 

アフリカ諸国の平均寿命は40代中盤程度です。対して先進諸国における平均年齢は80歳代です。そう考えるとアフリカ諸国の寿命は大変短いと言えるでしょう。日本で40代というと、脂が乗ってきて働き盛り、人生これからが本番といってもいい年齢です。では、なぜアフリカではこんなにも平均寿命が短いのでしょうか。

 

①食糧不足からくる栄養失調

アフリカの人口は伸び続けています。そのため慢性的な食糧不足が起こっています。また武力紛争や干ばつなどによって安定的に食料を確保できません。そのため、弱い立場にある子供たちの死亡率が高くなっています。

 

②衛生状況が悪い

日本のように頻繁に手を洗う習慣が概してありません。またきれいな水を手に入れるのも難しいです。汚染された水を飲むことで病気にかかってしまうことも少なくありません。

 

③医療が発達していない

アフリカでは医者も医療設備も不足しています。肺炎・下痢・結核・コレラといった、万全な治療を受ければ高確率で助かる病気で亡くなる方が多いのです。ユニセフのCMでもそのことを訴えていますね。

 

④エイズの蔓延

サハラ砂漠以南のアフリカにおける死因の1位はエイズで、これは国の存続が危ぶまれるほど深刻な問題となっています。サハラ以南のアフリカには全世界の60パーセント近くのエイズ患者がいるといわれており増加傾向にあります。

 

長く生きれば良いというわけではありませんが、生きたくても生きられない理由がアフリカには多いですね。世界に目を向けると日本がどれだけ恵まれているのかが分かるのではないでしょうか。

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