貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

海外の食べ物だと思ったら、実は日本発祥の食べ物だったもの

 

f:id:pointia:20210520182901j:plain

日本では中華、イタリアン、フレンチ、エスニックなど各国の料理を楽しむことができます。そして海外の料理をうまくアレンジして日本人好みにアレンジします。しかし今回紹介するのは、海外の食べ物だと思ったら、実は日本発祥の料理です。私も最初知った時とても驚きました。どんなものがあるのでしょうか。

 

・ナポリタン

 ナポリタンと言えば喫茶店の定番ですね。茹でたスパゲッティをタマネギ、ピーマン、ハムなどと共にケチャップで炒めたもので、イタリアのナポリ発祥かと思ったら実は日本発祥(横浜)です。ナポリにはそもそもケチャップ炒めスパゲティは無く、タバスコをかけることも無いようです。

 

・天津飯

 中国に天津という場所があります。天津飯はそこで生まれた料理なのだろうと思っていましたが、これも日本生まれの料理です。中国ではかに玉の上に餡をかけることはないようです。

 

・焼き餃子

 日本人の多くは餃子が好きですね。伝来してくれた中国には感謝ですが、焼き餃子に関しては日本発祥です。中国では水餃子がポピュラーなようです。中国の東北部(旧満州)から伝来したもので、最初は中国式に倣って日本の餃子も羊の肉を使っていたようですが、次第に豚肉を用いられるようになりました。

 

・ドリア

 ピラフなど米飯の上にベシャメルソース(クリームソース)をかけてオーブンで焼いた料理といえばドリアですね。ドリアという響き自体が完璧な洋食ですが、実は日本で作られたものです。1930年頃、横浜ホテルニューグランドの初代総料理長であったスイス人のサリー・ワイルが、体調を崩した欧州の銀行家のために即興で提供した料理であると考えられています。同様にミートソースが入っているミラノ風ドリアもイタリアのミラノではなく日本で作られたものです。

 

・トルコライス

 料理名にトルコが入っているから、さもトルコで食べられている料理だと思いますが、れっきとした日本の料理です。といっても長崎県では有名な料理ですが、他の地域ではさほど知名度が高いとは言えません。説もたくさんあって発祥の由来も分かりませんが、豚カツ、ピラフ、スパゲティが一つの皿にのっていて、まるでお子様ランチのようですね。トルコはイスラム圏なので豚肉は食べません。なのでトルコではトルコライスは食べられませんね。

 

このように海外から来た料理かと思ったら日本の料理だったというものは少なくありません。現地の人から見たら「こんなの邪道だ」と感じるかもしれませんが、日本人にとっては長年親しんだ料理になっていますよね。これは、アメリカのカルフォルニアロールと同じ現象と言えるかもしれません。日本人から見れば「あんなものは邪道だ」と感じても、アメリカではアメリカ人の舌に合う美味しい料理にアレンジされたんでしょうね。人のことは言えません。

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
にほんブログ村