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香港って地震無いの? あんなにビルが密集しているけど…

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先日、中国広東省の深圳という場所で地震が無いのに高層ビルが縦揺れを起こすというニュースがなされていました。ビルの中にいた人が一斉に避難する光景が映し出されていましたが、地震でもないのに高層ビルが揺れるんですから、建物内にいた人は恐怖しかないですよね。

 

さて、深圳から鉄道で1時間くらいのところにある香港、ここは高層ビルが所狭しと建っています。狭い場所に多くの人が住むとなると、どうしても建物を上に高くしなければならないので、密度が凄いんですよね。もしこんなところで大地震が起きたら大惨事になってしまうでしょう。もしかして香港には地震が無いのでしょうか。

 

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香港にも地震はあります。といっても地震の頻度や規模は日本と比べるとものすごく小さなものです。1979年から2018年の間に肌で感じられた有感地震(震度1以上)は75回ということです。となると年に2回程度の地震になります。これはとても少ないです。例えば、2018年に日本で起きた震度1以上を観測した地震は2,179回(1年間)ですので、香港では地震は無いに等しい数字となります。ちなみに香港の震度は、日本の震度とは違う12段階の改正メルカリ震度階級という基準が使われています。

 

香港天文台が観測を開始した1905年からのデータによると、香港における地震による怪我や死亡などの人的被害の報告は1件も報告されていません。ということはこの100年は地震による人的被害はでていないということになります。日本人から見るとうらやましい限りですね。

 

比較的アジアは地震の規模が大きく、日本、インドネシア、ネパール、インド、台湾などは大きな地震に悩まされています。中国でも2008年には四川大地震があり8万人ほどの方が亡くなりました。このように中国国内でも大きな地震はときどき見受けられますが、香港はそうではないようです。

 

香港が気を付けなければならないのは地震よりも台風と言われています。強風によってビルがポキッと折れることはないでしょうが、外壁が剥がれてしまうことがあります。特に老朽化したビルやマンションではたびたび剥がれてしまい、下を歩いていた人に直撃することがあるとのことです。繁華街では看板も多いので、強風の時は要注意ですね。

 

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ネイザン・ロードのネオンの街並みやヴィクトリアピークからの夜景、都会のオアシス九龍公園など、小さな敷地内にいろいろなものがぎっしり詰まった街が香港です。これからも大きな地震が来ないといいですね。

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