東京は世界でも有数の大都市で、人口も日本で一番です。若者の街原宿&渋谷、オフィスビルが立ち並ぶ丸の内&大手町、昔懐かしい浅草を含む下町など、コンパクトでありながら色々な顔を持っているのが東京です。日本全国から憧れる街でもあります。そんな東京をライバル視しているのが神奈川県の横浜市です。今回は横浜人(ハマっ子)について考えます。
神奈川県は大きな県ではありませんが、箱根、鎌倉、湘南、横須賀など多くの観光地を有しています。交通の便も良いところです。自然も多いし、買い物に困ることもありません。関東では東京に次ぐ地位を得ていると思っている人は少なくないでしょう。東京には勝てなくても千葉や埼玉に負けているとは微塵も思ってはいません。
しかし横浜市の人の考えは少し違います。彼らは東京より横浜の方が上だと考える節があります。「東京?あんなところ田舎もんの集まりだろ?下町なんかはごみごみしてるし、横浜の方が全然いいぜ!」と考えます(あくまでもイメージです…)。
裏を返せば横浜の人は地元愛が強く、同時にプライドも高い傾向があります。横浜は江戸時代に日本で最初に開港した港町で、海外からの異文化も横浜の地で根付いてきました。みなとみらい周辺は西洋建築も多く、少し南に行けば横浜中華街や昔の外人居留区もあります。新たな文化が横浜から広がっていったという自負があり、横浜は精練された街ととらえています。この点では神戸の街とも似ていますね…
しかしこのようなプライドは勘違いを生み出します。例えば、シウマイ(シューマイではない)、サンマーメン(あんかけラーメン)、有隣堂(本屋)などは横浜のみならず全国で知られていると思っています。しかしどうでしょうか。崎陽軒のシウマイ以外は全国区ではありません。
そして横浜市と言ってもかなり大きく、区の数は18にも及びます。中区や西区が横浜のイメージを形作っていますが、中心から離れた区は、畑がたくさんある場所でもあります。しかしそれでも横浜市民です。自己紹介をするときは「私は神奈川出身です」とは言わず、「横浜出身です」と言います。住所を書く時も「横浜市●●」と書き始めます。「言わなくてもみんな横浜が神奈川県だって分かってるだろ?」と言わんばかりです。
と、いろいろと横浜の悪い部分を書いてしまいましたが、それでも横浜に憧れる人は少なくないでしょう。中華街やみなとみらい、元町や山下公園があるんですもの。彼らのプライド高くても許してあげましょう。今度ハマっ子が横浜を自慢してきたら心の中で「ハイハイ」と笑ってあげられる度量を持ちたいですね。