貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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コーヒーってどこで発見されたの?

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子供のころコーヒーは苦く感じ、「どうして大人はこんなに苦い飲み物を飲んでいるんだろう」と不思議に思っていましたが、大人になると毎日飲みたくなるのは不思議ですね。朝からコーヒーを飲んでいるととても幸せに感じます。コーヒーはどの地域でも飲まれているので、人を魅了するものを持っているのでしょう。確かに、コーヒーを無性に飲みたいという時があります。おそらく「カフェイン」を欲しているのでしょう。とりわけ疲れている時やリフレッシュしたい時に飲みたくなります。

 

この多くの人を魅了する飲み物はどこで発見されたのでしょうか。コーヒーの起源についてはいろいろですが、その中でも有名な2つの説があります。

 

①アビシニア説

アビシニアとは場所のことで、現在はアフリカのエチオピアになります。アビシニアに住んでいたカルディという山羊飼いが山羊を見ていたところ、普段は大人しいはずの山羊たちが飛んだり跳ねたりしていることに気付きました。不思議に思い見ていると、ある木の実を食べていることが分かり自分もその実を食べてみたところ気分が爽快になり、精気がみなぎってくるのを感じました。このことを知った近くの修道僧は、夜間に行われていた宗教儀式の際、眠気覚ましにこの実から搾った汁を利用するようになったようです。それ以来、そこの修道院は「眠らずの修道院」と呼ばれるようになったとか。

 

②イエメン説

イエメンは中東にある国で、イスラム修道者として仕えていたシーク・オマールはモカという町で祈祷など行なっていました。しかし領主の娘との関係を疑われ無実の罪で町から追放されてしまいました。オマールが山の洞窟の中で空腹と闘っていると、小鳥がついばんでいる木の実を食べてみたところ、活力が湧いてくるのを感じ、その煮だした汁で病人を救うなどした結果、オマールの罪が許された。という話です。

 

この2つの話はあくまで伝説です。他にも「うちこそコーヒーの発祥地だ!」と言われる方もいるでしょう。起源はさておき、この2つの話から分かるのは、コーヒーには眠気を覚ましたり、気分が爽やかになるなど飲用効果があることが分かります。また、コーヒーの起源がアラビア半島や東アフリカにあることを教えています。面白いことにアビシニア説ではキリスト教の背景があり、イエメン説ではイスラム教の背景があるのも興味深いことではないでしょうか。

 

今でこそ、コーヒーの効き目が科学的に解明されていますが、昔の人もコーヒーの薬理効果をすでに知っていたということになります。コーヒーは何百年にもわたってたくさんの人々を惹きつけてきたのですね。

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