貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

中南米はあんなに国があるのに、なんでブラジルだけがポルトガル語なの?

皆さんは中南米の国がどのくらいあるかご存知でしょうか。中米にはベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドル、コスタリカ、パナマの7ヵ国です。南米はベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、スリナム、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ペルー、ボリビア、チリ、ブラジルの12か国です

 

上記の国のほとんどがスペイン語です。公用語が英語のベリーズとガイアナ、公用語がオランダ語のスリナムが入っていますが、スペイン語も話されています。スペイン語を話す国18ヵ国に対して、ポルトガル語を話す国1ヵ国という図式になります。それで疑問に思われる方もいるかも知れません。「ほとんどスペイン語圏なのに、なんでブラジルだけポルトガル語なの?」

 

確かに18対1だと不思議に思いますよね。しかしこれを面積で比較するとどうでしょうか。スペイン語圏18ヵ国の合計面積は1190万平方キロメートルで、ブラジルの面積は850万平方キロメートルになります。面積でみるとブラジルが少し小さい程度にしか見えません。

 

つまり、スペインの植民地が18ヵ国に分離独立したのに対して、ポルトガルの植民地はブラジル1ヵ国だけで独立したということです。ですからブラジルはあんなに大きな国なんですね。

 

スペイン人とポルトガル人の気質を受けついでいるこれらの国々ですが、スペイン人とポルトガル人には違いがあるのでしょうか。一般的にはスペイン人は外向的で、話好きで、表現が大げさで、感情を素直に表現します。一方のポルトガル人は、口数は多くはなく、どちらかと言えば控えめです。礼儀も正しく真面目です。両国民は同じイベリア半島に住んでいますが、性格は異なっているようですね。

 

この国民性の違いが独立にも関係していると言われています。情熱的な人が多いスペイン植民地は18ヵ国にも分かれたのに対し、真面目な人が多かったポルトガル植民地はブラジル1国として独立したということです。真偽は定かではありませんが、国民性が関係しているのも理由の一つかもしれません。しかし、日本人から見るとブラジルの人たちは真面目というよりかはかなり陽気に見えるのですが…

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