貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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日本人が南米旅行をためらうのはなぜ?

ペルー マチュピチュ遺跡

スペイン語を学んでいたので、個人的にはスペイン語を話す南米には親近感があります。陽気な人々と温暖な気候が解放感を与えてくれます。しかし、多くの日本人にとって南米は旅行の対象としてみられていません。それはなぜなのでしょうか。今回はその理由を考えてみたいと思います。

 

・距離と時間

南米は日本から遠く、航空便も長時間のフライトが必要です。だいたいアメリカで乗り継がなければなりません。片道2日を見なければならないでしょう。日本の真裏にあるので時差も大きく、旅行の疲労や体調の変化が気になることがあります。

 

・言語の壁

スペイン語やポルトガル語(ブラジル)を話す国が多いため、日本人が理解しやすい英語とは異なる言語でコミュニケーションを取る必要があります。言葉の壁が不安要素となることがあります。ラテンアメリカの国々は教育レベルがあまり高くはないので英語を話せる人が少ないのも障壁となりますね。

 

・安全性への懸念

一部の南米地域は治安の面で課題があるとされています。貧しい国が多いこともあって犯罪や詐欺が多いのは確かです。麻薬や誘拐などのイメージを持つこともあるでしょう。そのため安全面に対する懸念が旅行の障害となることがありますね。日本は治安が良い分、怖く感じてしまうかもしれません。

 

・文化の違い

南米各国は豊かな歴史と文化を持っており、これによって日本とは異なる習慣や行動規範が存在します。これらの違いに適応することが、日本人旅行者にとって心理的なハードルとなることがあります。

 

・医療体制への不安

一部の地域では医療体制が整備されていないことがあり、病気や怪我の際に十分な医療サポートが得られない可能性があります。南米ではありませんが、同じラテン国家であるドミニカ共和国に住んでいた時も、日本人は地元の病院には行ってはいけないと言われました。注射針の使いまわしなどがあるからです。お腹壊した場合などきついですね。このように医療体制への不安が生じることがあります。

 

・食事の違い

日本と南米の食文化は異なります。バナナや豆を煮込んだもの、日本では食べない肉類が出てきます。食材も調理法も異なることから、抵抗を持ってしまう方がいるのも事実です。でもどこにでもいるのが中国人で、都市部であれば中華料理屋があるのでそこに行くのも手かもしれません。

 

これらの要因により、日本人が南米を旅行する際には慎重に計画を立てることが求められます。でも異文化を体験することは人生を豊かにしてくれます。もし、行く機会があれば安全情報の確認や現地の文化・習慣の理解、言語の基本的な学習などが、旅行の準備段階で役立つことでしょう。

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