何十年か前の機内食は味気ないものが多かった記憶があるのですが、現在は各社が力を入れて美味しい食事を提供してくれています。また、海外の航空会社に乗ると、その国で食べられている食事を機内で楽しむこともできます。でも何百人と乗る飛行機ですので、アレルギーや宗教上の制約によって食べられないものもあるでしょう。では、今回は機内食の種類についてみていきたいと思います。
アレルギーを持つ方は少なくありません。もし空の上でアレルギーが発症したらとても大変です。ですから航空会社もアレルギーを持つ乗客への配慮をしており、その中で使用しない食材があります。それはピーナッツです。この食材はちょっと食べただけでもアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるので機内食には使われません。
それでも、機内食の中には小麦粉や卵やエビなどの食材が使われています。乗客は事前にどんな機内食が提供されるのか分かりません。では、アレルギー持ちの方はその場合どうすればいいのでしょうか。
ANAもJALも特別機内食というものを用意しています。アレルギー対応の機内食を用意しています。また乳幼児や小さな子供向けの食事、宗教に配慮した食事、健康面で配慮された食事などです。詳しく見てみましょう。
今回はANAの特別機内食を見たいと思います。
・7品目アレルゲン対応食(小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かにを使用しない食事、子供向けのものも有り)
・28品目アレルゲン対応食(上記の7品目に加えて、大豆、ゼラチン、くるみ、バナナなどを使用しない食事、子供向けのものも有り)
・乳幼児向けの食事(離乳食期の食事のため2歳未満が対象)
・子供向けの食事(2歳から5歳までが対象 柔らかく、子供が好きそうな食事)
・ベジタリアンやヴィーガンのための食事(4種類用意されています)
・ヒンズー教対応の食事(牛肉、豚肉、調理時のアルコールを使用しない食事、ベジタリアン向けの食事も有り)
・イスラム教対応の食事(豚肉を使用した製品・ゼラチン・お酒・アルコールより抽出された香味成分・うろこやひれの無い海洋生物の肉を使用していない食事)
・ユダヤ教対応の食事(ユダヤ教の戒律・慣習に沿って祈祷・封印して提供される食事)
・ジャイナ教対応の食事(肉・魚・卵・乳製品・根菜を使用しない食事)
・低糖質の食事
・低塩の食事
・低脂肪の食事
・低カロリーの食事
・消化の良い食事
・グルテンフリーの食事
・低乳糖の食事
・フルーツの食事
・シーフードの食事
このように、かなり多くの食事を用意していることが分かります。これらの食事を頼むには事前に申し込む必要があります。出発空港によっては対応していない食事も有りますので、HPなどで確認しておくことが大切です。飛行機には様々な方が乗るので、このような配慮があるのは嬉しいですね。