日本は世界でも有数の人口減少国です。人口のピークは2008年の1億2808万人でした。2022年では1億2491万です。300万人以上減っています。一方でミネラルウォーターの市場規模は年々拡大しています。ミネラルウォーターの年間消費量は、2005年では14.4ℓでしたが、2022年では37.7ℓに増えています。17年前に比べて倍以上です。この矛盾にはどのような要因が関係しているのでしょうか?
ミネラルウォーターの消費動向には、以下のような要因が考えられます。
健康志向の高まり:
昨今、日本人は健康に対する意識が高く、水分補給やデトックス効果などを求めてミネラルウォーターを購入するようになりました。また、糖分やカロリーを気にする人も多く、清涼飲料水よりもミネラルウォーターを好んで買う方が増えてきているようです。
品質や安全性への信頼:
日本では水道水の品質や安全性が高いとされていますが、それでも不安を感じる人や、味や硬度にこだわる人もいます。塩素の匂いがダメと言う方もいますね。そういった人たちは、自分の好みやニーズに合ったミネラルウォーターを選びます。
災害時のストックとして:
災害時や非常時に備えてミネラルウォーターをストックする人も多くいます。東日本大震災を機に、災害に対しての意識が向上しました。メディアなどでも数日間分の食べ物や飲み物をストックしておくように伝えられています。そのため清涼飲料水よりもミネラルウォーターを買う方が増えています。
豊富な種類や価格帯:
日本のミネラルウォーター市場は非常に多様化しており、国内外からさまざまな種類や価格帯の商品が流通しています。消費者は自分の好みや予算に応じて自由に選ぶことができるようになりました。それも一因として挙げられます。
ご飯食からパン食へ:
ご飯食ではあまり水分を摂らないのに、パン食だと水分摂取が増えるとのことです。食生活の変化によって、ミネラルウォーターが買われるのかもしれません。食事の際、お茶も飲まれますが、何にでも合うミネラルウォーターが選ばれているのかもしれません。
以上のように、日本の人口減少とミネラルウォーターの消費動向には、人口以外の様々な要因が関係しています。現在、ミネラルウォーターは日本人の生活に欠かせない飲料となっており、今後も市場規模は拡大すると予想されています。どんなシーンでも飲むことができるミネラルウォーターは今後も重宝されるんですね。