パトカーと言えば、白と黒のツートンカラーですね。パトカーが目に入ると、悪いことをしていないのに何故かあわあわしてしまうことがあります。先日、パトカーが近くに停まっていたので少し見ていましたが、車種はトヨタのクラウンで、ピカピカに磨かれており重厚感たっぷりでした。近くで見るとやっぱりかっこいいですね。他の車種とは違って、クラウンにはパトカー用のグレードが存在していますので、日本においてクラウンのパトカーが多いのは当然です。そんなパトカーですが、なぜ白黒しかないのでしょうか。
戦後の1948年、戦争に負けた日本はアメリカのGHQの指示のもと「自治体警察」が置かれることになりました。その時のパトカーというのは進駐軍の払い下げのジープで、白一色だったそうです。
しかし戦後の日本はどこも焼け野原で、まともなインフラもありませんでした。道路は敷かれていないどころか、穴だらけのガタガタ道でした。当然雨が降れば道路はぬかるみ、走ると泥水がはねて車にかかるの繰り返しでした。汚れを落としてもすぐに汚れてしまっていました。
そこでアメリカのポリスカーを参考にしました。アメリカのポリスカーも現在の日本と同じ白黒ですが、前後が黒で、真ん中が白でした。日本は泥はねが目立ってしまっていたので、上が白、下が黒の塗装にしたのです。そうすることで車体の汚れを目立たなくさせる意図があったのです。1955年に全国で統一されて今に至っています。
では世界も白黒なのかというとそうではありません。国によってパトカーの色は違います。ドバイのパトカーは白いボディに緑のラインですが、ドバイ警察の凄いところは車種です。ブガッティのヴェイロンがパトカーになっています。日本円でおよそ2億円以上です。その他にもフェラーリやランボルギーニ・アヴェンタドールや日産のGT-Rも採用されています。レースでもするのかという感じですね。
韓国は白のボディに青と黄色のラインが入っています。北陸新幹線みたいな色合いです。フランスは白のボディに青と赤のラインが入っています。この色はフランスの国旗と同じ色が使われています。イタリアはランボルギーニが採用されていて水色のボディに白のラインが入っています。
世界を見回すといろいろなパトカーが走っているんですね。とりわけ先進国のパトカーは高級車であると同時にスピードがでる車であることも分かりました。パトカー好きの子供たちは多いですが、警察の人気に一役買っているのかもしれません。