貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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日本はなぜイチゴの栽培が得意なの?

イチゴは真っ赤な果実と甘酸っぱい味が魅力で、好きな果物ランキングでも常に上位にランクインする人気の果物ともなっています。多くの日本人にとってイチゴは果物ですが、農林水産省の分類でいえば野菜になります。ただ、あの甘さはやはり果物ですよね。皮をむかずに手軽に食べられることや、ビタミンCなどの栄養素を豊富に含んでいることも、多くの人に愛されている理由です。

 

日本人の多くがイチゴを食べているので、さぞ生産量も他国に比べて多いのだろうと感じますが、1位が中国、2位がアメリカ、3位がトルコ、4位がメキシコ、5位がエジプト......11位に日本となっています。中国は日本の約20倍の生産量を誇ります。

 

しかし、日本は300種類のイチゴを栽培しており、世界で栽培されている品種の約半分が日本で生産されているとのこと。 また、生食での消費量も日本が世界1位といわれています。加工するのではなく、生食のこだわりを見せているのが日本なんですね。では、日本はなぜイチゴの栽培が得意なの?いくつか理由を見ていきます。

 

  1. 日本の気候と土壌がイチゴにぴったり

日本は、イチゴ栽培に適した温暖湿潤な気候と、水はけと保水性のバランスが良い土壌を持っている地域が多いです。特に、昼夜の寒暖差が大きい地域は、イチゴの糖度を高めて甘く美味しくする効果があります。本来は5,6月が旬ですが、多くはビニールハウスによる栽培が行われていて、年中美味しいイチゴを食べることができます。

 

  1. 日本人のイチゴ栽培技術の高さ

日本は、江戸時代からイチゴ栽培の歴史があり、長い年月をかけて独自の栽培技術を確立してきました。例えば、高設栽培や養液栽培などの技術は、限られたスペースで効率的にイチゴを栽培することを可能にし、高品質なイチゴを生産することに貢献しています。

 

  1. 品種改良の進歩

日本は、味や大きさ、形など、さまざまなニーズに合わせたイチゴ品種の改良に力を入れています。甘さが売りの「とちおとめ」が有名ですが、「とよのか」や「あまおう」などの大粒で甘い品種も人気を集めています。また、「ミルキーベリー」や「真珠姫」などの白イチゴも近年見かけるようになりました。

 

  1. 海外からの評価

日本のイチゴは、その品質の高さから海外でも高く評価されています。特に、糖度が高く、香りが良い点が評価されています。近年では、日本のイチゴを輸出する動きも活発になっています。

 

イチゴ栽培が得意な理由は、気候や土壌、栽培技術、品種改良など、さまざまな要因が合わさっていることが分かります。海外からも高い評価を受けている日本のイチゴは、これからも世界中の人々に愛される果物として人気を続けていくでしょう。

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