日本に住んでいると、日本の良さが分からないことがあります。しかし海外から見た時、ものすごく羨ましがれる場所に存在しています。なぜそう言えるのでしょうか。今回は日本の立地について考えます。
まず、日本は島国です。陸地で他国とつながっていないことは防衛上とってもメリットがあります。日本の長い歴史上、外国から攻められたことがほとんどなく、攻めたいと思っていても海を渡る必要があり、上陸したとしても山が迫っているので防御する方が大変有利な地形となっています。よく、攻める側は防ぐ側の3倍の兵力が必要と言われています。その分の人員を確保したり、船で運ぶのは簡単ではありません。
国同士が陸続きだとすぐに攻め込まれてしまいます。中東やヨーロッパを見ると陸続きの大変さがよく分かるのではないでしょうか。ウクライナとロシアも陸続きなので、ロシアは簡単にウクライナ領土に攻めてきましたね。このように島国のメリットを日本は有しています。
食料という観点はどうでしょうか。度々、日本は食料自給率が低いと言われてきました。自給率は38％（カロリーベース）で、62％の食料は輸入に頼っています。しかしパン食から米食に、肉主体から野菜主体にすれば自給率はアップします。日本は恵まれた土壌や気候で、十分な降水量もあるので作物を育てるには良い立地なのです。
国が縦長なので、寒い地域で獲れる作物や暖かい地域で獲れる作物を得ることができます。加えて、海に囲まれているので水産物にも困りません。海流に乗って多くの魚が日本近海にやって来るからです。
ただデメリットとしては、災害がトップクラスに多いという点です。噴火、地震、台風などなど毎年のように大きな災害に襲われます。しかし、他国から攻められたりすることがほぼないので、戦争より災害の方が被害は少ないという意味ではデメリットよりメリットの方が大きいと言えるでしょう。
急峻な山が多い日本ならではのメリットがあります。川の流れは速いため多くの場所で水力発電を行なうことができます。また、山の保水力を生かして米の栽培を行なうことができます（米栽培には多くの水が必要なので）。
今回は、日本の立地について考えました。災害は多いけど、防衛面や食糧面ではメリットがあることが分かりました。改めて日本は恵まれた国だと認識できるのではないでしょうか。
