ちょっとした疑問に答えるブログ

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京都市ってお金有りそうなのに、なんで財政難なの?

京都市ってなんだかお高いイメージがありますね。観光地もあり外から人もいっぱいやって来ますし潤ってそうです。しかし京都市はかなりの財政難です。それはなぜでしょうか。

 

京都市というのは盆地にあり、すぐ近くには山が迫っており山林が約7割を占めます。ということで京都市内には平地は少ないのです。その狭い平地を開発するわけですが、皆さんご存知のように京都というのは歴史的建造物がたくさんあります。神社仏閣も他の都市よりも多いわけですが、宗教法人は法人税が免除されています。加えて京都市は大学などの教育施設も多いのですが、これら学校法人も法人税は課されません。

 

狭い平地を上手に生かすために、会社を誘致したり、マンションを建てたいのですが、景観条例によって高さのある建物を建てることが出来ません。最高でも31mですので、他の都市に比べて制限があります。本来であればタワーマンションでも建てれば住民税や固定資産税が入ってくるのでしょうが、そうはいかないのです。

 

京都市の公務員の人件費も財政を圧迫させる要因となっています。と言いますのも、京都市職員の給与所得は全国でもトップレベルで、職員の数も多いからです。

 

コロナも観光都市京都に大打撃を与えました。いままでは観光客はお金を落としてくれていましたが、コロナによって人は激減しました。それでも店の人件費や歴史的建造物のメンテナンスは必要です。入ってくるものは少ないのに、出ていくものは多いとなると財政は厳しくなるでしょう。

 

また、コロナによって留学生は来なくなり、加えて地価も高いため若い人が市外へ出て行ってしまいました。京都市の人口は全国の市区町村の中で最も減少しています。京都市の方針では、観光で訪れる街だけではなく、暮らして働ける街として若い世代に選んでもらえるよう取り組んでいるようです。

 

プライドや利権が邪魔しているのか分かりませんが、京都市は無駄遣いが多いと言われています。ですから足元を見つめなおして健全な財政運営をしていかないといけないでしょう。

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