貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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ライバル関係にある静岡市と浜松市の違いとは?

2023年の大河ドラマの主人公である徳川家康。彼のゆかりの地として挙げられる静岡県には静岡市と浜松市という二つの政令指定都市があります。静岡県の人口約370万人のうち約150万人が静岡市と浜松市が抱えています。ちなみに静岡市の人口は約70万で、浜松市の人口は約80万で、浜松市の方が多いです。両市は、歴史や文化、産業や駅前の発展などにおいて大きな違いがあります。この記事では、静岡市と浜松市の違いを挙げていってみたいと思います。

 

まず、歴史についてですが、静岡市は古くから東海道の要衝として栄えた都市で、江戸時代には徳川家康が晩年を過ごしたことで知られています。一方、浜松市は戦国時代に織田信長や豊臣秀吉に仕えた武将・徳川家康の出身地であり、江戸時代には家康の子孫が治めた城下町でした。そのため、静岡市には家康ゆかりの史跡や文化財が多く残っており、浜松市には家康の生誕地や城跡などが見られます。

 

もともと静岡県は、大井川を境に、駿河(静岡側)と遠江(浜松側)という別々の国でした。川を隔てた両国は言葉も文化も微妙に異なっていたことから都市間のライバル関係が続いています。2005年に静岡市が隣の清水市と合併して政令指定都市になったかと思えば、3か月後には浜松市も近隣の11市町村を編入し、静岡市から遅れること2年後に政令指定都市になっています。

 

次に、文化についてですが、静岡市は茶の産地として有名であり、日本茶の代表格である煎茶や抹茶などが生産されています。また、静岡市は富士山の麓に位置しており、富士山を題材にした浮世絵や絵画などの芸術作品も多く生まれました。一方、浜松市は音楽の町として知られており、ピアノやハーモニカなどの楽器製造が盛んです。また、浜松市は日本最大級の凧揚げ祭りである浜松まつりや日本三大曳山祭りの一つである天竜川曳山祭りなどの伝統的な祭りも開催されています。

 

最後に、産業についてですが、静岡市は農業や観光業が主な産業であり、茶やみかんなどの農産物や富士山関連の観光資源が豊富です。静岡市には物流を中核とする一大グループ企業「鈴与」があるのに対し、浜松市は工業やサービス業が主な産業であり、自動車産業の「ホンダ」や「スズキ」、バイクの「ヤマハ」、音楽関連では「河合楽器」などの大企業があります。浜松市の方が産業ではリードしていますね。

 

しかし、静岡市の方が発展しています。静岡109こそ閉店しましたが、松坂屋、伊勢丹、マルイなどの大型商業施設が並んでいるのに対し、浜松駅前の大型商業施設は遠鉄百貨店のみとなっています。今後の両市がどのように発展、もしくは衰退していくのかに注目です。

 

以上、静岡市と浜松市の違いを挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。ライバル関係にある静岡市と浜松市は、静岡県を代表する政令指定都市として、これからも切磋琢磨していくに違いありません。

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