「前に走っているバス、遅すぎじゃない…」。車を運転される方ならこんな経験をしたことがあるかもしれません。路線バスが前で詰まっていて渋滞を引き起こしていることもよくあります。そして路線バスが時速100km/hくらいで走っているのを見かけることがありません。では、どのくらいの速さで走ることができるのでしょうか。
街中を走る路線バスは、そもそも高速運転を考慮して作られてはいません。というのも、バスメーカー側が路線バスのエンジンを小型のものにしているからです。高速バスのエンジンは350～400馬力を越えますが、路線バスの場合は250～300馬力程度に抑えられています。
例えば、馬力の高さで言うならスポーツカーのフェラーリ812GTSは800馬力になります。路線バスの3倍もの馬力があるのです。バスは大きな乗り物ですが、スポーツカーの馬力には遠く及ばないのです。つまり、バスメーカー側は、路線バスにはスピードの出ないエンジンでいいと考えているのです。
確かに、路線バスは街中を走っています。信号やバス停が多いのでスピードを出す機会はほとんどありません。ですから最初からスピードを考える必要が無いのです。朝夕には多くの人を乗せますので、路線バスはスピードよりも動き出すためのパワーの方が必要になります。ですからバスメーカーはトランスミッションのギア比を極端に低速向けにしていて、低速域で力が出せるように設定しています。
そのようなわけで、路線バスが出せる最高速度は時速80km/h程度になっています。だた、目いっぱいアクセルを踏めば100km/hも出せるようです。しかしそのスピードで走ることはまずありません。しかし中には、高速道路を走る路線バスもあります。名古屋、広島、福岡などで走っています。見た目は同じ路線バスですが、高速道路の走行に適した性能を持っていますので高速運転が可能です。同じ路線バスですが少し違いますね。
日本の路線バスは海外でも人気で、日本の路線バスが人知れず走っています。お隣の北朝鮮でも走っていました。日本の路線バスが観光バスとしても使われていて、高速道路を走ることもあります。日本の車は故障が少ないため海外でも人気のようです。日本のバスは優秀ですね。
