貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

バス車両を改造した「変わり種」にはどんなものがある?

バス車両を改造したDMV(Dual Mode Vehicle)

多くの人が持っているバスのイメージは人を運ぶ大きな自動車ではないでしょうか。普段、街の中を走っている路線バスや高速バスなどが該当します。しかし、バスは、単に人の輸送だけに使われるのではありません。バスの特徴を生かした使われ方をしているものも有ります。どんな改造がされているのでしょうか。

 

バスの特徴は他の自動車に比べて大きなスペースがあるということです。人だけでなく物品の大量輸送も可能なのです。そのためバスをベースとして様々な特殊車両が造られています。

 

千葉に住んでいた際、京葉道路という有料道路を通っていた時に何回か競走馬輸送車(馬運車)に出くわしました。つまり馬の輸送をしているのです。中山競馬場か船橋競馬場にでも向かっていたのかもしれません。バスのように大きな窓が付いているわけではありませんので中の様子は見えませんが、上部に小さな換気窓が幾つか付けられています。

 

特殊車両の典型としては医療専用車両が挙げられます。移動採血車、各種検診車、レントゲン車、歯科診療車、新生児ドクターカーなど多岐にわたります。会社の健康診断などで見かけることもあると思います。このコロナの時期は移動式PCR検査バスなどもありましたね。

 

トイレカーというものもあります。文字通りトイレをいくつか搭載した車両で、災害が起きた際に現地に移動し活躍する車両です。一般の人だけでなく、災害現場では長時間作業をする自衛隊員もいます。それら隊員支援車両としてもトイレカーは活躍します。

 

私達の生活には欠かせない携帯電話やテレビやラジオなどには電波を用いられています。その電波の強度を測定するために電波測定車が活躍します。

 

子供たちが利用するものとして、移動図書館があります。バスの広いスペースを活用して多くの本が所狭しに並んでいます。子供たちが本に親しんでもらいたい、また図書館が遠くにあって行けない子たちのために日々巡回しています。

 

DMV(Dual Mode Vehicle)というのを聞いたことがありますか。最近テレビなどでも注目を集めた乗り物で、現在は徳島県で運行されています。なにかというと、道路と鉄道の線路の両方が走行可能な車両となっています。観光地の地域活性化や交通機能の拡充への役割を期待されています。車内はバスですが、途中から線路を走るので最初は違和感があるかもしれませんね。

 

加えて、移動販売車やテレビ中継車などにもバス車両を改造したものが使われています。このように「変わり種」バスは、私たちの生活のためにいろいろな用途で用いられているんですね。

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