貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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人類史上、最も大きな音は何だったの?

写真はWikipediaから参照 クラタカウ火山

私達の身の周りにはさまざまな音があります。車が走る音、鳥の鳴き声、話し声などです。時にはうるさいなと感じる時もありますよね。耳障りな音が続くとイライラしたり、ストレスを感じることもあります。では音がさらに大きくなるとどんな影響が出るのでしょうか。そして人類史上、最も大きな音は何でしょうか。

 

今回は2つ挙げたいと思います。1つは噴火による音です。19世紀にインドネシアのクラカタウ火山で起きた噴火は、とてつもない音を出しています。200年間活動していなかったクラカタウ火山が1983年にいきなり爆発します。この爆発で160km離れたジャカルタでも172db(デシベル)を計測しています。

 

ちなみに人がうるさいと感じるのはだいたい70dbです。100dbは岩を砕く掘削機の音、140dbはジェット機のエンジン(フルスロットル時)の音ですので、172dbがいかに大きな音で、苦痛を感じさせる音だったかが分かります。10db上がるごとに、人の耳では音の大きさが2倍になったように感じます。

 

クラカタウ火山から約4,800km離れたアフリカに近いロドリゲス島でも「銃砲のような音が聞こえた」という証言が残っています。これは北海道で出た音がタイ辺りまで聞こえることを示しています。音ってこんな遠くでも届くのですね。

 

噴火口付近の音(音源)は誰にも分りません。なぜなら爆風によって人々は亡くなっているからです。しかし噴火音の大きさは凄まじく地球を4周もしています。

 

さて、もう一つは1908年にロシア帝国で起きた大爆発によるものです。ツングースカ大爆発と呼ばれています。こちらは直径50mほどの隕石が大気中で爆発することで引き起こされた音です。315dbもの音を生み出したと推測されています。その轟音と強烈な空振によって、周囲の森林が炎上し、約2,000平方km以上の森林がなぎ倒されています。これは東京都の面積と同じくらいの広さです。また、1,000km離れた家の窓ガラスも割れるほどの衝撃波でした。

 

地球の大気の中で出せる音の限界は194dbのようです。それ以上の音は衝撃波となるので、ツングースカ大爆発もとてつもない衝撃波を周囲にもたらしたに違いありません。噴火や隕石など自然がもたらす力は、人間がいかに無力であるかを証明していますね。

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