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なんで南の海にはカラフルな魚がいるの? 北の海にはあまりいないのに

沖縄などの海ではカラフルな魚がたくさんいます。魚屋さんに売っているのもブルーだったり黄色だったりと本州で見る魚とは違います。寒いところの海にいるタラやサンマなどはまず見かけません。なぜ南の海と北の海にいる魚が違うのでしょうか。

 

海の環境が違うというのが挙げられます。南の海にはサンゴ礁が広がっています。サンゴ礁では魚だけでなく甲殻類や貝など多種多様な生き物の住みかとなっています。カラフルな色合いだと目立ってしまいそうですが、その派手な色や模様が実はカモフラージュになっているようです。

 

加えて、色が派手なのは棘や毒を持っている、または味がまずいなど捕食魚としてよくないことを知らせている色である可能性もあります。確かにカラフルな魚は美味しくなさそうと感じることがありますよね。魚から見てもそう思うようです。

 

他の理由としては、カラフルであることによって同種同士で見分けが付くようになっているという点です。サンゴ礁にはたくさんの生き物がいます。そのため同種の見分けがつかないと交尾相手が分からず、子孫を増やすことができません。そのためカラフルな色合いをまとうことで自分と同じ魚種であることを識別しているそうです。

 

では、北の海はどうでしょうか。実は北の海の海底には赤や黄色をしたヒトデやイソギンチャクがいます。海底付近には色鮮やかな魚もいます。しかし昆布やワカメなどの海藻もたくさん生えています。そのように海藻が一帯に存在すると中層から表層(水面付近)にかけて全体的に海の色が薄暗くなってしまうのです。薄暗い海の中でカラフルな魚がいたら目立ってしまいすぐに捕食されてしまうでしょう。そうならないためにタラやサンマのように目立たない色をして、群れを成して泳ぐことで捕食される危険を回避しているのです。

 

獲れる魚の量も違います。南の海では魚種は多くても、たくさん取れるイメージがありません。対して北の海では同じような種類の魚ばかり取れますが、大量に取れます。網の中にゴッソリ入っていますよね。そういう場面をテレビで見ているせいか、北の海にはカラフルな魚がいないと思ってしまうのです。しかし海底付近には鮮やかな魚がいるんですよ。

 

カラフルな魚だからといって不味いわけではありませんし、地味な色をした魚だからといってすべてが美味しいというわけでもありません。それでも美味しい魚にありつけた時はしみじみ幸せな気分になります。私自身カラフルな色をした南方の魚を食べる機会が今まで無かったので、いつかは食してみたいなと感じております。

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