「世界三大美人」や「世界三大美食」などありますが、港にも世界三大美港と言うものがあります。風光明媚な景観を楽しむことができる港ということですが、とりわけ美港と言われている場所はどこなのでしょうか。
日本の港湾協会が1942年に刊行した「外国の港湾」によると、ブラジルのリオデジャネイロ港、オーストラリアのシドニー港、イタリアのナポリ港とされています。
リオデジャネイロといえば、カーニバルや丘の上に立つキリスト像で有名な街です。コパカバーナ海岸、イパネマ海岸、ポン・ジ・アスカール海岸など、世界的にも名の通っている景勝地もたくさんあります。リオデジャネイロはブラジル南東部に位置しており、サンパウロに次ぐ経済中心地となっています。リオデジャネイロ港は風光明媚なグアナバラ湾に位置しています。
シドニーはオーストラリア南東部に位置しており、オーストラリア最古かつ最大の都市でもあります。ポート・ジャクソン湾とボタニー湾に面していて、有名な建物としてオペラハウスやハーバー・ブリッジがあります。ポート・ジャクソン湾は天然の入り江で、湾内はリアス式海岸になっています。シドニーの景色は昼間でもきれいですが、夜景も抜群の美しさを誇ります。
ナポリはイタリアの南部にある都市で、「ナポリを見て死ね」という言葉もあるほど、美しさが際立つ街となっています。優雅な裾野が広がるベスビオ火山と弧を描いた港、パステルカラーの家々の組み合わせが素晴らしい場所です。実は、イタリア以外の外国人が想像する輝く太陽と温暖な気候、また陽気な人々というイタリアのイメージは、ナポリが元になっています。Theイタリアを感じられる街にあるのがナポリの港になります。
港は物流や旅客輸送が円滑に行われるための場所のため、多くは殺風景になりがちです。しかし、港に風光明媚な景色や建物が合わさると違った良さが生まれます。なんだか趣きがあっていいですね。ちなみに日本三大美港は静岡県の清水港、兵庫県の神戸港、長崎県の長崎港になります。
