オーストラリアと言えばカンガルーやコアラ、オージービーフなどが有名ですね。先進国ではあるもののほのぼのとした印象すら持ちます。地図を見ていてふと「オーストラリアって安全な国なんじゃ?」と思いました。そのように言われる方もいます。では、オーストラリアはなぜ安全な国なのでしょうか。
日本の方が安全なのではないでしょうか。確かに治安という意味では日本の方がオーストラリアに比べて安全です。しかし安全にはいろいろな意味が含まれています。食料自給率、自然災害が少ない、他国から攻め込まれにくいなども含まれます。
日本は食料自給率が38%(カロリーベース)と低く、多くを輸入に頼っています。また自然災害も多いです。地震も頻繁に起きますし、最近は水害も多くなっています。日本の周りにはロシア、中国、北朝鮮の3ヵ国が核を保有していて、いつ戦争が起こるかわかりません。
それに対して、オーストラリアはどうでしょうか。食料自給率は200%で、カナダの266%に続いて2番目に大きい数字です。多くの食料を生産できるので余った分は輸出しています。
自然災害はどうでしょうか。オーストラリアの自然災害と言えば熱波や森林火災です。しかし、日本のように大地震が起きることはまずありません。なぜなら大陸プレートの真ん中に位置しているからです。大地震が無いのは羨ましいですね。
オーストラリアの地図を見てみると、東は約2000㎞離れたところにニュージーランドがあります。南は南極大陸があり、西はずっと海です。北だけパプアニューギニアとインドネシアが近くにあります。しかしこれらは敵対国ではないので、攻め込まれることはないでしょう。
オーストラリアは広い国土を持つだけでなく、豊富な天然資源と食料があります。加えて、陸続きで国境を接している国が無いため容易に攻めることは出来ません。仮想敵国とみなしているのは中国ですが、中国本土から距離が離れていますので攻め込まれる心配はないでしょう。
このように、オーストラリアは全体的に見れば安全な国と言えるでしょう。ちなみにオーストラリアは日本の20倍の面積を持ちながら、人口は日本の5分の1、たった2500万しかいないんです。