衣食住は生きていく上で必要不可欠なものです。では、芸術は生きていくために必要なのでしょうか。その前に、芸術とは何でしょうか。芸術の定義は「特殊な素材・手段・形式により，技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動，およびその作品」とあります。ですから芸術というのは文学、美術、音楽などを包括していることがわかります。
絶対とは言えないまでも、芸術は私たちの生活にやさしく溶け込んでいる、必要不可欠な存在です。それは、私たちが日々の喧騒やストレスから離れ、心の中で静かな場所を見つける手助けをしてくれる心のオアシスのようなものだからです。
たとえば、雨の日に美しい音楽を聴くことで、心が和み、心の中に平穏が広がります。また、手に取った絵筆でキャンバスに色彩を広げるとき、自分自身と向き合い、内なる感情や思いを表現することができます。そうすることで、心の中で繰り広げられるさまざまな感情を整理し、受け入れることができるようになります。喜びや悲しみ、怒りや恐怖など様々な感情を呼び起こします。心を豊かにしてくれるものと言えるでしょう。
さらに、芸術は私たちの周りの世界を美しく彩ります。美しい絵画や彫刻、美しい音楽は、私たちを魅了し、日常の生活に喜びと驚きをもたらしてくれます。これによって、私たちは生活の中でさりげなく幸せを見つけることができます。音楽など聴かなくても生きてはいけますが、好きな音楽を聴くと落ち着き、楽しみを与えてくれるものとなります。人生を彩る上では必要不可欠ですね。
そして、芸術は私たちのつながりを深め、共感を育てます。だれかと一緒に芸術作品を鑑賞したり、共に制作したりすることで、私たちは他者との絆を深め、互いの心を理解し合うことができます。これによって、私たちの関係がより豊かで充実したものになります。横のつながりができていきますね。
加えて、芸術作品は社会問題や政治問題を題材にすることで、社会に対する批判や提言を行うことができます。その結果、社会をより良い方向へ導く力を持っています。
総じて、芸術は私たちの生活に豊かさと深みを与え、心の健康やつながりを育む大切な存在です。生きていく上で絶対必要というわけではありませんが、芸術があることで私たちはより豊かな人生を楽しむことができます。そういう意味では、無くてはならないものですね。
