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総合商社って何?

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時々テレビやネットなどで見聞きする総合商社、何をしている会社なのだろうと考えたことはありますか?

 

総合商社というのは、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日の7社を指しています。聞いたことのある名前ですね。しかし私達消費者が「今日は三菱商事に行って夕飯の食材を買って帰ろう」ということは出来ません。総合商社はスーパーとは違うからです。ではどんな仕事をしているのでしょうか。

 

総合商社が扱う商材は特に決まってはいるわけではありません。商売として成り立つもの、つまり儲かるものであれば何でも扱います。少し前、ゴマの買い付けを行なっている伊藤忠商事のCMが流れていました。総合商社というのはエネルギー資源や航空機などの大きなものから、ゴマなどの小さなものまで扱っているのです。このように総合商社は多岐にわたる商材を扱っていますが、海外ではあまり見られない業態なので、日本独自のものと言えるでしょう。また、扱う商品が多いため、企業の規模が大きいというのも特徴です。

 

でも、総合商社は多くの商品を取り扱っているのに、なぜ私達との接点があまりないのでしょうか。

 

商社というのは卸売業です。生産者やメーカーから商品を買い付け、その商品を別の会社に卸します。売り買いのときの差額で利益を上げるというビジネスを行なっている卸売業です。

 

例えとして、コーンフレークを作るのに大量のとうもろこしを必要とする日本の食品メーカーがあるとします。総合商社はそのメーカーの需要に着目して、海外のとうもろこしを栽培する農家にそのとうもろこしを買わせてくれないかと営業を行うのです。
つまり、「とうもろこしを買いたい」という需要と、「とうもろこしを売りたい」という供給を掛け合わせる仲介を行っているのが総合商社です。ですから、私たちが直接総合商社から商品を購入することは無いんですね!

 

また総合商社は、仲介業をしているだけでなく事業投資も行っています。これはある会社を子会社化したり、経営に参画するといったものです。商社が持っている情報やノウハウを活用して投資相手の事業を好転させます。商社はその事業ででた利益のうち、その事業への出資比率に応じて収益を得るのです。

 

私たちがよく使うコンビニエンスストア。実は総合商社が事業投資を行なっています。
伊藤忠商事はファミリーマート、三井物産はセブンイレブン、三菱商事はローソン、という感じです。

 

コンビニだけではありません。伊藤忠商事の子会社にはドール(バナナやパイナップルで有名なDole)やヤナセ(輸入車販売)がありますし、出資会社ではプリマハムやほけんの窓口、今TOBで話題になっているデサント(スポーツウェアメーカー)などもあります。いろいろな形態の会社に投資を行なっているんですね。

 

このように総合商社は規模がとてつもなく大きく、世界をまたにかけて貿易を行なっています。それゆえ給料も一般のサラリーマンに比べて総じて高く設定されています。ですから就活生には人気の業種でもあります。

 

直接接しない総合商社。しかし私たちの生活に密接にかかわっている会社でもあります。もし総合商社に興味があるようでしたら各社のHPを見てみるとどんなものを扱っているのかなど知ることができますよ!

 

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