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元号って何? どうやって決まるの?

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平成の次の元号が2019年5月1日から「令和」になりました。多くの人が新しい元号になって騒いでいましたね。テレビでも大々的に報道されていました。でも、そもそも元号とは何でしょうか?

 

大辞林にはこのように定義されています。

年に付ける呼び名。中国では漢の武帝の時に「建元」と号したのを最古とし、日本では645年の「大化」がはじめとされる。古くは天災・事変・祥瑞・即位などによって改めたが、明治以後一世一元とされた。現在は1979年(昭和54)制定の元号法により皇位の継承があった場合に限り元号を改めると規定されている。年号。
引用:大辞林

 

ということです。学校で習ったので飛鳥時代の「大化の改新」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、日本の元号のトップバッターはこの「大化」という事なんですね。ちなみに平成は247番目の元号になります。

 

そして、現代では天皇が亡くなったら元号が変わりますが、明治以前までは災害や吉兆などで改元されていたようです。短いものだとたった2か月で元号が変わったものもあります。反対に、一番期間が長い年号は「昭和」の64年です。次に長いのが「明治」の45年になります。一世一元(天皇1代の元号を一つだけにすること)になったのが大きいですね。

 

では、元号に決まる漢字にはどんな条件があるのでしょうか。
1979年大平内閣時代の時に出た閣議報告の「元号選定手続き」には以下の6つの条件が書かれています。
1.国民の理想としてふさわしいような意味を持つもの
2.漢字2文字であること
3.書きやすいこと
4.読みやすいこと
5.これまでに元号又は諡(おくりな)として用いられていないこと
6.俗用されていないこと

 

意外に条件があるんですね。しかし、これらは法律ではなく閣議報告ですので、いわばガイドラインのようなものと言えます。「書きやすい」「読みやすい」というのは曖昧な表現ですし、人によってとらえ方も違いますので…

 

世界的に見ても元号を使うのは珍しいですし、元号が無くても特別不便ではありません。役所等で記入する際に使うぐらいですかね。元号が無くても世界共通の「西暦」があるので一つに統一した方が紛らわしくはないでしょう。しかし元号は飛鳥時代から続いていて、歴史もあり、私たちの生活にも馴染んでいますので、個人的にはこれからも用いてもいいのかなと思います。

 

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