東京駅は2つの街に挟まれています。それが丸の内と八重洲です。東京駅を利用したことの無い方でも耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。丸の内も八重洲も東京のビジネス街として有名です。しかし、2つの街にはそれぞれ特徴があり、街の雰囲気も異なります。どのような違いがあるのでしょうか。
丸の内は東京都千代田区にあり、東京駅の西側になります。丸の内は、明治時代に開かれた日本で最初のオフィス街で、現在も多くの大手企業の本社やオフィスビルが立ち並び、日本を代表するビジネス街として知られています。丸の内には三菱グループの多くの本社が建ち並ぶことから「三菱村」とも言われています。
対して八重洲は、東京都中央区に位置していて、東京駅の東側に広がっています。駅を境に区が分かれている感じです。八重洲は、丸の内よりも比較的新しいビジネス街で、戦後、丸の内のオフィスビルが連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収されたため、丸の内から追い出された多くの企業が八重洲側にオフィスを構えた歴史があります。昭和時代に再開発が行われ、現在は丸の内と並ぶ大規模なビジネス街として発展しています。
では丸の内と八重洲はどのような違いがあるのでしょうか。
街の雰囲気:丸の内は、落ち着いた雰囲気の街です。歴史的な建物や緑豊かな皇居があり、オフィス街でありながらもゆったりとした時間が流れています。一方、八重洲は、活気あふれる雰囲気の街です。地下街が広がっており多くの人が行き交い、最新のトレンドを感じることができます。
商業施設:2000年代以降再開発が進み、「丸の内オアゾ」、「新丸の内ビルディング」、「KITTE」などがオープンし、高級ブランド店を含め、高品質な商品やサービスを提供する商業施設が充実しています。一方、八重洲には、地下街に広がるファッションや雑貨などの専門店や、飲食店など、さまざまなジャンルの商業施設が集まっています。近年は八重洲も再開発が行われており、「東京ミッドタウン八重洲」がオープンし、バスターミナルも併設されています。
観光スポット:丸の内には、皇居があり観光スポットとなっています。また、東京駅や丸の内仲通りなど、歴史的・文化的な価値のあるスポットも多くあります。一方、八重洲にはこれといった観光スポットはありませんが、グルメやショップを楽しむ方には「OOTEMORI」、「京橋エドグラン」、「東京スクエアガーデン」、「東京ミッドタウン八重洲」などの大型複合ビルを巡るのも楽しいかもしれません。
丸の内と八重洲は、どちらも東京を代表するビジネス街ですが、街の雰囲気は大きく異なります。落ち着いた雰囲気の丸の内は、ビジネスや観光の拠点としてだけでなく、ゆったりとした時間を過ごしたい方にもおすすめです。一方、活気あふれる八重洲は、ショッピングやグルメを楽しみたい方、最新のトレンドを感じたい方におすすめです。