皆さんは日本の中心の駅といえば、どこと答えますか?人によって答えは違うでしょう。また、中心と言っても色々な角度から見ることができます。今回はその中心地のいくつかをお伝えしたいと思います。
①経済の中心駅
日本の経済の中心と言えば東京です。人や物が全国から集まってきますし、人口や会社の数も他の道府県に比べて一番多いです。当然鉄道も多く走っています。東京へ向かう列車がすべて「上り」であることからも日本の経済の中心であることが理解できます。経済的に見れば「東京駅」が日本の中心です。
②緯度経度で中心駅
住民が住んでいる最北端の宗谷岬から最南端の波照間島の真ん中にあるのが、兵庫県西脇市になります。西脇市も日本の中心をアピールして「日本のへそ公園」を作っています。この近くにある駅がJR加古川線の「日本のへそ公園駅」です。
また、北海道から九州の日本列島を円で囲んだ時に中心となるのが、群馬県渋川市です。「渋川へそ祭り」も行なわれています。その観点からいくとJR上越線の「渋川駅」が中心地となります。
③人口重心で中心駅
人口重心というのは、皆が同じ体重だと仮定し、その地域内の人口が全体として平衡を保つことのできる点です。日本を一枚の板に例えて、どこに中心を置くとバランスが取れるかということです。総務省統計局が5年ごとの国勢調査で出しています。2005年、2010年、2015年ともに岐阜県関市が日本の人口重心となっています。2015年の人口重心は北緯35度34分51.44秒、東経137度02分15.84秒で、関市の右端になります。この地点から一番近い駅がJR高山本線の「上麻生駅」になります。
そのほか、各自治体によって「我こそが日本のへそだ!」と言っていますので、ピンポイントで「ここが日本の中心です」とは言えないですね。どんな根拠で「ここが日本の中心だ」と言っているのでしょうか?
・本州の中心地(長野県小川村)
・東京と大阪の中心地(静岡県湖西市)
・東京と京都の中心地(静岡県袋井市)
・日本で海岸線から一番遠い地点(長野県佐久市)
・国道の始まりの地点(東京都千代田区)
・排他的経済水域を含んだ中心地(長野県上松町)
などなど、たくさんあります。色々な観点から日本のへそをアピールしていますね。
ということで、日本の中心の駅はどこかと言いますと、いろいろあるというのが答えになります。個人的にはやはり日本を代表する駅「東京駅」ですかね。