ここ1年の間で流行ったものの代表格がタピオカですね。老いも若きもタピオカを食べる(実際は飲む…)シーンがよく映し出されていました。スーパーに行ってもタピオカが売り切れになっていたなど、多くの人に購入されていることが分かります。
そもそもタピオカは何から作られているのでしょうか。答えはキャッサバです。キャッサバを見たことなければあまりピンと来ないかもしれませんね。しかし地理の授業で聞いたことがあるかもしれません。特にアフリカや中南米で食されている芋の一種です。そしてタピオカは、そのキャッサバの根茎から取り出したデンプン部分になります。そのためぷにぷにとした食感が生まれるのです。
しかし、なぜタピオカがこんなにもブームになったのでしょうか。
色々な理由があると思いますが、タピオカがブームになった絶対的な理由は、「美味しいから」「好きだから」などのシンプルな理由だからでしょう。消費者は難しい理由ではなく、直感で「あ、これ美味しい」と感じたので流行ったに違いありません。タピオカを流行らそうとして広告を出したというよりも、徐々に人気になっていったと言った方が良いでしょう。
また今の時代は、SNSが普及していますので、いろいろな色があり、ぷにぷにした食感はSNS映えのする商品です。見た目もきれいなので若い女性はこぞって注文します。インスタの「♯タピオカ」の投稿数を見ればどのくらい流行っているのかが分かりますね。
それに伴い、若者の聖地である原宿でタピオカが流行れば、時間の経過と共に他の場所でも流行ります。中高生でも気軽に購入できるドリンクなのもいいですね。
私の近所にもある「業務スーパー」には、冷凍タピオカとタピオカティーが置いてありますが、人気過ぎてそれらを手に入れることが出来なかった時期がありました。もしかしたら皆様の中にも購入された方もいるのではないでしょうか。この「業務スーパー」というのは「神戸物産」という会社が展開するフランチャイズの店ですが、タピオカブームと共に神戸物産の株価もかなり上がりました。決算書にもタピオカについて言及している箇所があったほどです。株価を操るタピオカ、恐るべしです。
ブームというのは一過性ですので、今後は収束してゆくことでしょう。そしてタピオカに続く他の商品が出てきます。しかしあの食感とインスタ映えする見た目ですので、今後もある程度の人気は維持してゆくと思います。またタピオカを使った映える商品が出てくるかもしれませんね。