写真はwikipediaから参照
(とさでん交通後免線の一条橋停留場と清和学園前停留場)
駅間が短いと周辺住民の利便性が増します。でも乗っている側からは乗車時間が長く感じられいつまでたっても目的地にたどり着きません。一長一短があります。今回は駅間の距離を見ていきたいと思います。駅間が短いもの、長いものをピックアップしていきたいと思います。
【駅間が短いもの】
・私鉄(第三セクター)
松浦鉄道西九州線 中佐世保駅-佐世保中央駅間0.2km
筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線 黒崎駅前駅-西黒崎駅間0.2km
・JR
境線 博労町駅-富士見町駅(実距離 420m、営業キロ0.5km)
・新幹線
JR東日本東北新幹線 東京駅-上野駅間3.6km
・地下鉄
東京地下鉄丸ノ内線 新宿駅-新宿三丁目駅間0.3km
・路面電車
とさでん交通後免線 一条橋停留場-清和学園前停留場間84m
新幹線の東京上野間以外は歩いても問題ない距離ですね。とさでんに至っては100メートルに届かないので無くてもいいレベルです。しかし清和学園前停留場は清和女子中学校・高等学校への通学利便性向上のため新設された経緯があり、目の前に一条橋停留場がありましたが地域住民の要望もあり、廃止されることなく短い距離に2つの停留場が存在しているのです。
なお、上越新幹線では冬季のみ越後湯沢駅からガーラ湯沢駅まで新幹線が走ります。両駅の距離は2.1kmと東京上野間より短いですが、法的には越後湯沢駅からガーラ湯沢駅は在来線扱い(上越線)になりますので含めていません。
【駅間が長いもの】
・JR
JR北海道北海道新幹線・海峡線 奥津軽いまべつ駅-木古内駅間74.8km
・海峡線を除くJR在来線
JR北海道石北本線 上川駅-白滝駅間37.3km
・新幹線
JR東海東海道新幹線 米原-京都間 68.1km
・私鉄
京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス) 成田湯川-空港第2ビル9.7km
・第三セクター
北越急行ほくほく線 十日町-まつだい間13.3km
奥津軽いまべつ駅-木古内駅間は海底トンネルということで駅間が長いのは分かりますね。東海道新幹線の米原-京都間も駅間が長いので途中に新駅を造ろうという運動がありましたが、滋賀県知事選挙において新駅反対を表明した候補が当選したので立ち消えてしまいました。あの区間は新快速が通っているのでさほど必要性を感じてはいなかったのでしょう。
石北本線の上川-白滝間には以前5つの駅が存在していましたが利用者の減少などの理由で相次いで廃止されたため、駅間距離が異常に長くなってしまいました。現在、上川~白滝間の所要時間は、最短でも37分を要します。
今回は駅間の長さに関して考えていきました。