貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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成田空港よりも先に国際線を飛ばした地方空港はどこ?

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今でこそ羽田空港も国際線をたくさん飛ばしていますが、昔は海外に行くなら成田空港にまで足を運ばなければなりませんでした。首都圏から離れた場所にあるので不便ではありましたが、多くの国に就航していましたので国際線=成田空港というイメージは皆さん持っているのではないでしょうか。

 

日本を代表する空の玄関口である成田空港は1978年に開港しました。今から43年前のことです。現在でも国際線の発着便数、乗り入れ航空会社数とともに日本の空港で最大であり、近年も新規乗り入れを行う航空会社が後を絶ちません。新型コロナウイルスの影響で就航地の増減はありますが、2020年11月時点で国際線は31ヵ国2地域の65路線が成田空港から飛んでいます。

 

成田空港よりも先に国際線を飛ばしていた地方空港があります。それは新潟空港です。1973年に新潟空港から国際線を飛ばしているのです。それもアメリカや中国や韓国などの馴染みのある場所に就航したわけではありません。就航地はロシアのハバロフスクです。就航当時は冷戦期でもありましたが、なぜ新潟からロシアへ飛ばしていたのでしょうか。

 

昔から新潟港が極東ロシア(ウラジオストクやナホトカ)や中国北東部の窓口となっていたからです。2006年までは北朝鮮の万景峰号(マンギョンボン号)が入港していましたように、日本の北方にある国々のゲートウェイ的な役割を新潟は果たしていました。このように海の港だけでなく空の港としても定期便が飛ぶことになっていきました。

 

しかし近年では搭乗率が低下し、2006年にはイルクーツク線が、2011年には東日本大震災の影響で利用客の減少によりウラジオストク線とハバロフスク線が定期便を休航しています。2020年はコロナウイルスの影響で韓国ソウル線、中国上海線とハルビン線、台湾台北線の航路が休止しています。

 

新潟県は国内線の利用回復を進めながら、タイミングを見て、国際線の空路復活に向けて取り組む方針とのことです。新潟空港は他の空港が就航していない極東路線を持っていますので、コロナが収束した後どのようになっていくのか楽しみです。

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