空港に行こうとすると、市内から電車やバスなどを乗らなければなりません。比較的都心から近い羽田空港でも東京駅から30分以上かかりますし、成田空港となると1時間以上かかってしまいます。広島や鹿児島も空港まで1時間は見ておく必要があります。それもそのはずで、空港を市街地に作ろうとしても広大な土地が無かったり、騒音問題などがあるからです。そんな中、日本の主要空港の中でひときわ利便性の良い空港があります。
それが、福岡県にある福岡空港です。何が凄いかというと、福岡空港には地下鉄が通っており、博多駅まで最短5分で行くことが出来るのです。市内の中心でもある天神駅までは11分という、とてもアクセスの良い空港なのです。日本の空港の中で地下鉄が通っているのは福岡空港だけです。
また、福岡空港の利便性の良さは市内だけではありません。九州全般へのバスアクセスも良いです。福岡空港のHPを見るとバスの行き先が載せられています。
- 福岡県
福岡市内/久留米/田川/飯塚/小倉/大宰府
- 大分県
日田/別府/湯布院
- 宮崎県
延岡
- 熊本県
熊本/黒川温泉
- 佐賀県
佐賀/唐津/伊万里
- 長崎県
長崎/佐世保/ハウステンボス
- 山口県
下関
鹿児島県を除く九州全域からバスが来ているのはすごいですね。そして本州山口県からもバスが来ています。まさに福岡空港は福岡県のみならず、九州の玄関口としての役割を果たしていると言ってもよいでしょう。
利用する側にとってみれば最高の空港ではありますが、近隣住民にとってはそうではないようです。旅客機は市街地を低空で飛んでいますので、どうしても騒音問題が起きてしまいます。
また航空法により、空港から5キロしか離れていない福岡市中心部では超高層ビルを建てることが出来ません。
他にも問題点はあります。とても便利な空港ではありますが滑走路が1本しかありません。そのため滑走路1本あたりの離着陸回数が日本で最も多い空港となっています。コロナ前の混雑時には2分半おきに離着陸が行なわれています。混雑空港ゆえにひとたび事故や悪天候になった場合は対処できなくなるという問題を抱えています。
福岡空港は利用者にとって利便性のとても良い空港ではありますが、いくつかの問題を抱えているということも押さえておきたいと思います。