貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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富士山の5合目って、登山口によって標高が違うって本当?

日本一高い山と言えば富士山です。夏には大勢の登山客が頂上を目指して登っていきます。近年は外国人登山者も多いですね。多くの人は、5合目まで車で行って、そこから頂上を目指すのが一般的です。

 

しかし、富士山に登った方なら知っている方も多いでしょうが、富士山の登山道はいくつか存在します。須走口、御殿場口、富士宮口、富士吉田口の4つです。それぞれの登山口の5合目まで車で行き登るのですが、実はそれぞれ標高が違うのです。以下は各登山口の標高の違いです。

 

須走口の5合目の標高は1,970m

御殿場口の5合目の標高は1,440m

富士宮口の5合目の標高は2,400m

富士吉田口の5合目の標高は2,305m

 

このように、登山口によって5合目の高さが違うのです。5合目が一番高いところにある富士宮口と、一番低いところにある御殿場口では、約1,000mも差があります。

 

多くの人は、富士山の5合目と言えば3,776mの半分の位置なのだろうと思っているでしょう。私もそのような認識でした。でも、実際は標高や頂上までの距離とは全然関係のないものだったのです。じゃあ、富士山の5合目はなんなのでしょうか。

 

この「合」というのは、登山の難易度を表わす目安となっています。富士山の形を思い浮かべていただけると分かりやすいですが、標高が低い部分は斜面がなだらかです。しかし標高が高くなるにしたがって斜面がきつく、険しい道のりになっていきます。

 

ですから、先ほどの富士宮口の5合目は2,400mで頂上までは一番高低差が少なく距離も短くてすみますが、斜面が急で階段や岩場も多いため登り下りしにくいルートです。

 

では、御殿場ルートは5合目の標高が1,440mだから距離は長いけど、なだらかな楽なルートなんだろうと考えてしまいがちですが、店が少なく、地面が砂利もしくは砂地の部分が多く、足が埋もれてしまってとにかく歩きにくいルートです。ただ下山時には砂場を走っていくことができるので登りはきつく、下りは楽というルートとなっています。

 

ルートによって、店の数、混雑度、岩場か砂地か、かかる時間など様々で、難易度が違います。ですからよく調査したうえで登ることをお勧めします。

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