貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

タクシーの燃料ってガソリンじゃないの知ってた?

一般の人が乗る車は、電気自動車が出てきたとはいえガソリン車が大半ではないでしょうか。電気自動車が全国的に普及するにはもう少し時間がかかりそうです。ガソリン車は定期的にガソリンを入れに給油スタンドに行きますが、そこでタクシーを見かけることはありますか。おそらくないでしょう。

 

なぜなら、タクシーはガソリンを燃料としているわけではなく、LPガスを燃料としているので私たちが普段利用しているスタンドでは見かけないのです。実はガソリンスタンドと同様に、全国にはLPガスのスタンドもあり、LPガスを燃料としている車はそこでガスを入れているのです。

 

LPガス車にするメリットは何なのでしょうか。LPG車は、ガソリンや軽油より低コストです。ガソリンに対して7割くらいの値段ですみます。タクシーなど毎日使うような車にとってみれば、この値段の差はかなり大きいですね。環境にも良いのでタクシーのみならず業務用の車にも利用されています。

 

しかし、タクシーのトランクの中を見ると分かりますが、大きなタンクがあるのに気が付くでしょう。強度を高めるために形状は円柱上でまさしくプロパンガスです。そこにLPガスを入れるので、専用の燃料タンクが必要になるのです。

 

燃費が良ければ自家用車もガソリン車ではなくLPG車が増えてもよさそうですが、ほとんど普及していません。それはなぜでしょうか。車は定期的に車検をしなければなりませんが、LPG車は車検とは別に、燃料タンクの点検を定期的に行わなければなりません。これは義務付けられています。ちょっと手間が増えますね。

 

また燃料タンクの形状が一定のため、車のデザインにあわせてタンクの形状を変えることが出来ません。車の購入をする際、デザインや形状を重視するユーザーは多いので、タンクでデザインが制約されるとなるとメーカー側も考えてしまいますね。

 

そして何よりもガソリンスタンドに比べてLPGスタンドは数が少ないため、燃料を入れたいときにスタンドが見つからないということがあります(タクシーが走っている地域にはLPGスタンドがあります)。燃料を入れるのに何時間も走るのはばかばかしいですからね。このようにLPGを自家用車として利用するには壁が多そうですね。わざわざLPG車にするのであれば、ハイブリッド車や電気自動車を選んだ方が良いでしょう。

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