貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

日本一高い場所にあるロープウェイとは? そこで氷河が作り出した地形が見られるの?

ロープウェイ。皆さんも1度は乗ったことがあるでしょう。空中にワイヤーロープが張られていて、そこにゴンドラが吊るされているものです。スキー場にあるリフトやゴンドラもロープウェイの仲間です。ケーブルカーに比べて急斜面な山地でも運行が可能なので、山岳観光やスキー場には必ずといっていいほどあります。

 

今回の題にもある、日本一高い場所にあるロープウェイとはどこのことでしょうか。それは長野県にある「駒ヶ岳ロープウェイ」です。駒ヶ岳ロープウェイは、中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳(標高2,956m)の観光に使われています。

 

開業は1967年で、しらび平駅~千畳敷駅までを結んでいます。全長2,333m、標高差は950m、所要時間は7分30秒と、ロープウェイでは日本一の標高差になります。標高差もさることながら、2km以上と、かなり長い距離を走っているんですね。

 

ロープウェイは「索道」と言いますが、実は法律上は鉄道に分類されます。そのためロープウェイの終点である千畳敷駅は、日本一高い場所にある鉄道駅でもあるのです。

 

「それがどうした?」と言いたくなりますが、凄いのは千畳敷駅を降りた後です。目の前には2万年前の氷河期の氷で削られたお椀型の窪地が広がっています。それを「千畳敷カール」と言います。高山植物の宝庫としても知られています。

千畳敷カール

実はここ、昭和半ば頃までは登山者など一部の人しか立ち入ることのできない場所だったのですが、ロープウェイが開通してからは人気の観光地となっています。遊歩道も整備され、登山客や観光客が多く訪れる場所となったのです。ロープウェイ様様ですね。

 

先ほど2km以上の長さと言いましたが、上には上がいます。確かに標高差では駒ヶ岳ロープウェイが一番ですが、長さとなると他にもあります。それが「ドラゴンドラ」です。「???」と感じたかもしれませんが、新潟県の苗場スキー場とかぐらスキー場を結ぶ世界一長いロープウェイのことです。その距離なんと5,481mです。ものすごく長いですね。所要時間は冬の時期は15分で、それ以外の季節は20~30分で運行します。でも傾斜は緩やかで山麓駅と山頂駅の標高差は425mしかありません。

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