北朝鮮のミサイルで日本の一部の地域でJアラートが鳴りました。千代田区もアラートが鳴ったということで、テレビで報道されていましたね。実際は青森上空を飛んだとのことでしたが、もし敵国がミサイルを打つとしたら東京に照準を合わせるでしょうか。
ミサイルが東京に着弾したら甚大な影響を受けるでしょう。しかし東京に照準を合わせることは現実的ではないのです。なぜでしょうか。実は東京都には米軍の基地が7つあるからです。
・横田飛行場
主に輸送基地として使用され、在日米軍司令部が置かれています。
・大和田通信所
受診通信施設で、基地内にパラボラアンテナ、LPアンテナなどのアンテナが立ち並んでいます。
・多摩サービス補助施設
在日米軍の人たちとその家族のためのレクリエーション施設になっています。
・羽田郵便管理事務所
東京国際空港に到着する米軍郵便物の管理・連絡調整業務を行っています。
・赤坂プレス・センター
ヘリポート、星条旗新聞社、独身将校宿舎、ガレージとして使用
・ニューサンノー米軍センター
会議や宿泊施設として使用されています。
・硫黄島通信所
海上自衛隊の揚陸場や滑走路を共同使用しています。
硫黄島通信所は都心から離れていますが、他の基地はがっつり東京都にありますね。実はあまり知られていません。このように東京は米軍に占領されている都市なのです。ですから東京を攻撃するということは、同時にアメリカを攻撃することにもなってしまうのです。もし攻撃してしまったら、報復として何倍ものミサイルの雨が降り注ぐに違いありません。あまりにも代償が大きいと言えるでしょう。
そして、あまり気にすることは無いかもしれませんが、東京を含む関東周辺の上空は米軍に管制権を取られていますので、日本の飛行機は勝手に飛ぶことは出来ません。これを横田空域と言います。ちなみに日本には他にも岩国空域(中国地方)と嘉手納空域(沖縄)もあります。日本の上空はかなりの部分、米軍に支配されており、その空域を飛ぶには米軍の許可を得なければなりません。
羽田空港を利用される方ならなんとなく分かるかもしれませんが、空港から離陸してもディズニーランドの方まで右旋回して、高度を上げつつ西側に向かいます。これは横田空域を避けるためです。着陸する際も、直接羽田空港を目指して着陸すれば効率が良さそうですが、横田空域を通るわけにはいかないので、相模湾の方から列になってぐるっと回って着陸します。
このように東京を攻撃しようとしても、米軍の基地や空域があるのでうかつに標的とすることは出来ないのです。日本としては歯がゆい感じがしますが、言い換えればアメリカに助けてもらっているとも受け取ることができます。皆さんはこの現状をどう思いますか?