貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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火が人間にもたらしたものって何?

かがり火

皆さんは毎日火を使いますか。最近はIHコンロなど電気の熱で料理をしたり、暖房を使ったりするので火を見ない日もあるでしょう。それでも私たちは火に依存して生きています。火は私たちが生活する上で非常に重要な役割を果たしているからです。では今回は、火が人間に与えたものについてお話ししたいと思います。

 

食物の調理

火を使うことで、私たちは食物をよりおいしく、より健康的に調理することができます。火を使うことで、たんぱく質や炭水化物がより消化しやすくなり、栄養価も向上します。加熱することで食物の風味をより豊かにすることもできました。加えて、火を使うことで細菌やウイルスを殺菌することもできます。肉に火を通すことで腸管出血性大腸菌O-157、カンピロバクター、サルモネラ菌、寄生虫などから身を守ることもできたのです。

 

寒さや獣からの保護

火は、私たちを寒さから守るためにも使われます。火を使って暖をとることで、身体を温めることができます。また、火を使って衣服や寝具を乾かすこともできます。現代のようにヒートテックやダウンがあった時代ならまだしも、獣の皮を着ていた時代なら火が無いと寒すぎますね。また、火があると獣が寄ってこないので襲われる危険性が減りました。虫も同様です。

 

光源

火は、昔から人々にとっての主要な光源でした。火が無ければ夜間活動することは出来ませんでした。しかし暗闇の中でも火を使うことで明かりを灯すことができます。人間が活動できる時間が飛躍的に増えました。現在では電気が普及していますが、災害時やアウトドアなど火を使うことができる状況では、依然として重要な光源となっています。

 

技術の発展

火を使うことで、私たちは様々な技術を発展させることができました。例えば、金属を溶かして鋳造することができるようになったことで、金属加工が発展しました。また、火を使って陶器やガラスを作ることもできるようになりました。とりわけレンガが作れるようになったおかげで頑丈な家を作ることが可能となりました。レンガは粘土や砂や石灰を水で混ぜ、形成したのちに乾燥させます。乾燥が終わったら続いて焼き上げます。そうすることで強度のある丈夫なレンガとなるのです。

 

以上が、火が人間に与えたものの一例です。現代は火に代わるものがたくさんありますが、やはり火の重要性は変わりません。余談ですが、焚火の火を見ているだけでも何だか落ち着きますよね。これも火がもたらした益の一つかもしれません。

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