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日本は再生可能エネルギー大国なの? 課題はあるの?

日本は、再生可能エネルギーの生産と利用において、世界のリーダーとなっています。再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマス、大気中の熱・その他の自然界に存在する熱など、自然のエネルギー源から得られるエネルギーのことです。再生可能エネルギーは、化石燃料に比べて環境に優しく、温室効果ガスの排出量を減らすことで地球温暖化の防止に貢献します。また、再生可能エネルギーは、国内の資源を活用することで、エネルギー安全保障や経済発展にも寄与します。

 

日本は、2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を契機に、再生可能エネルギーの導入を加速させました。政府は、2030年までに再生可能エネルギーの電力供給比率を22~24%に引き上げる目標を掲げています。そのために、再生可能エネルギーのコスト低減や送電網の整備、電力市場の改革など、さまざまな施策を実施しています。

 

日本、火山大国であるがゆえに世界3位の地熱資源量を持っています。加えて、海に囲まれているため洋上風力発電の期待も高まっています。国の政策もあって日照時間が長い太平洋側や降水量の少ない内陸部では太陽光発電も盛んです。

 

しかし、再生可能エネルギーにも欠点があります。例えば、以下のような問題も挙げられます。

- 天候や季節によって発電量が変動する

- 需要と供給のバランスを調整するためには大規模な蓄電設備や送電網が必要である

- 地域や国によって利用できるエネルギー源の種類や量が異なる

- 風力発電や水力発電は鳥類や魚類などの生態系に影響を与える可能性がある

- 地熱発電は温泉事業者からの慎重論や地震や火山活動のリスクを高める可能性がある

 

このように、再生可能エネルギーはエコではありますが、弱点もあり完全な解決策とは言えないのです。再生可能エネルギーの利用を拡大するためには、これらの弱点を克服するための技術的・社会的・政治的な取り組みが必要ですし、再生可能エネルギーだけでなく、省エネルギーやエネルギー効率の向上など、総合的なエネルギー戦略を考えることも重要です。そう考えると、今のところは石油や天然ガスに頼らざるを得ないのが現状と言えるでしょう。

 

日本は、再生可能エネルギー大国としてかなりのポテンシャルを持っています。しかし課題も多く、その良さを生かしきれていないのが現状なのです。なので、これからの技術革新に期待してゆきたいと思います。

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