東日本大震災(2011年3月11日)は、日本の歴史上最大規模の地震と津波により、死者と行方不明者は1万8425人、震災関連死は3700人以上と、多くの人が犠牲になりました。また、数百万の人々が家を失ったと言われています。この震災は、日本の政治、経済、社会、技術、文化などに多大な影響を与えました。皆さんの中にも実際被害はなくても考え方などに影響を受けたのではないでしょうか。
震災によってどんなことが変わったのでしょうか。政治面では、原子力エネルギー政策に対する議論が再燃し、再生可能エネルギーの採用が促進されました。太陽光発電が注目されたのも震災後ですね。
経済面では、震災後の復興支援やインフラ整備に多額の資金が投入されました。社会面では、災害救助や復興支援に対するボランティア活動が活発化し、地域社会の連帯感が高まったと言われています。
また、技術面では、防災技術の進歩や、災害時における通信・情報システムなどの改善が進められました。文化面では、震災を受けた作家や芸術家の作品が増え、災害というテーマが文学や映画などの作品に取り上げられるようになりました。
とにかく、東日本大震災は、多くの方面において日本に変革をもたらしました。日本に進出していた外国企業にも影響を与えています。震災によって多くの外国企業の施設や設備が被害を受け、それにより生産能力が低下し、供給不足に陥っていました。しかし同時に震災後に発生した消費者の不安や消極的な消費行動によって需要も減少していました。
ダブルパンチにより外国企業の業績にも悪影響を及ぼしましたのです。加えて、日本経済への信用リスクが高まり、外国企業にとって投資することが困難になったとも言われています。
ただし、震災後のインフラ整備や復興支援などに伴い、新たなビジネスチャンスが生まれ、外国企業にとっては、震災を受けて日本市場に対する関心が高まったとも言われています。
震災によってストレス、PTSDを抱える人が多くなり、震災を機にカウンセリングや心理支援が多く行われました。また、社会全体としても、震災後の復興や支援活動を通じて、共同体意識や協力する意識が高まったとも言われています。支援を受けた人は感謝の念を抱くようになった人もいます。
1つの災害で、国や企業、また個人としてたくさんの影響を受けたんですね。恐ろしい災害でしたが、生きている私たちはこの災害から多くの教訓を得て生きていきたいと思います。