今回は、南太平洋にあるポリネシア、ミクロネシア、メラネシアという3つの地域について、それぞれの特徴や違いを紹介したいと思います。南の島々なので同じように見えますが、それぞれの島々には、歴史や人種などに違いがあります。では、それぞれの地域の違いは何なのか見ていきましょう。
写真はWikipediaから参照 紫がポリネシア 赤がミクロネシア 青がメラネシア
・ポリネシアとは
ポリネシアとは、太平洋の中央から東側に広がる三角形の地域で、北はハワイ、東はイースター島、南はニュージーランドを頂点としています。この三角形は「ポリネシアン・トライアングル」と呼ばれ、その中には1000以上の島々があります。ポリネシアという名前はギリシャ語で「多くの島々」という意味で、その名の通り多様な島々が存在します。ポリネシアに住む人々はポリネシア人と呼ばれています。元々は中国南部や台湾から南下してきた人々の子孫です。そのため、日本人と同じモンゴロイドの血を持ちますが、オーストラロイドという人種とも混血しています。肌の色は薄めです。ポリネシアの代表的な国や島としては、ニュージーランド、タヒチ、トンガ、サモア、クック諸島などが挙げられます。
・ミクロネシアとは
ミクロネシアとは、太平洋の西側から中央にかけて広がる地域で、パラオやグアムなど約2000の小さな島々からなります。ミクロネシアという名前はギリシャ語で「小さな島々」という意味で、その名の通り小規模な島々が多くあります。ミクロネシアに住む人々はミクロネシア人と呼ばれ、ポリネシア人と同じく中国南部や台湾から南下してきた人々の子孫です。しかし、ポリネシア人よりも個人間の身体的差異が大きく、オーストラロイドやメラネシア人とも混血しています。肌の色は褐色です。近現代では太平洋戦争や核実験などで激動の歴史を経験しましたが、現在では独立国家や自由連合国家などがあります。代表的な国や島としては、パラオ、グアム、サイパン、マーシャル諸島などが挙げられます。
・メラネシアとは
メラネシアとは、太平洋の西側から南側にかけて広がる地域で、パプアニューギニアやフィジーなど約2000の島々からなります。メラネシアという名前はギリシャ語で「黒い島々」という意味で、その名の通り肌の色が黒い人々が住んでいます。メラネシアに住む人々はメラネシア人と呼ばれ、元々はオーストラロイドという人種で、オーストラリアの先住民であるアボリジニと近い関係にあります。しかし、ポリネシア人やミクロネシア人とも混血しており、言語的にも多様です。そのため肌の色は様々です。メラネシアはポリネシアやミクロネシアよりも人口が多く、経済的にも活発ですが、社会的不安や政治的不安定さもあります。代表的な国や島としては、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島、バヌアツなどが挙げられます。
以上がポリネシア、ミクロネシア、メラネシアの違いについての紹介でした。これらの地域はオセアニアと呼ばれる広大な海洋地域の一部であり、多くの島々が存在しますが、それぞれの島々には歴史や人種などに違いがあるんですね。
